東船橋教室のお知らせ
2021年度教科書改訂について【中学教科書・数学】
2021.01.28
平素はお世話になっております。
東船橋教室です。
いよいよ2021年度4月より、教科書改訂がなされ、大幅に学習内容が変化することとなりました。
以下【数学】の改訂ポイントをまとめました。
中学1年生
追加
・【数と式】から、素数→小学5年生から追加
・【数と式】から、自然数を素数の積として表すこと→中学3年生から
・【データの活用】から、累積度数→新規
・【データの活用】から、不確定な事象の起こりやすさ(統計的な確率)→中学二年生から
移動
・平均値、最頻値、中央値、階級→小学6年生
・誤差や近似値、a ×10n乗の形の表現→中学3年生
中学2年生
追加
・【図形】から、反例(用語)→新規
・【データの活用】から、4分位範囲、箱ひげ図→新規
移動
・不確定な事象の起こりやすさ(統計的な確立)→中学1年生
中学3年生
追加
・【データの活用】から、誤差や近似値、a ×10n乗の形の表現
移動
・自然数を素数の積として表すこと→中学1年生
改訂を受けて、学年間で単元が移動し、各学年で単元が追加されました。
移動に関して、単元の学習内容を洗い直し、適切なタイミングで学習することを意図していると思われます。
改訂する意図として最も特徴が現れたのが、新しく追加された単元にあります。
追加された単元は「累積度数」、「反例」、「四分位範囲や箱ひげ図」になります。
累積度数とは、階級ごとの度数を示した度数分布表の、最初の階級からある階級までの度数を加え、あわせた値になります。資料全体の値や、割合を調べることが出来ます。
反例とはあることがら・主張が成り立たない場合の例になります。解を求めるうえで、論理的な数学思考が必要になります。
箱ひげ図は、最大値・最小値・四分位数の情報を表現したグラフです。データのばらつきをわかりやすく表現するための統計図です。データを小さい順に並べて4等分したときの、3つの区切りの値と、最小値、最大値をもとに表す箱ひげ図を使うことで、複数のデータの分布を比較することができます。
追加単元から表れているように、改訂された教科書では、身近な生活の場面を通して数学的に考察するような問題が扱われています。新学習指導要領の主体的・対話的で、深い学びであるアクティブ・ラーニングを取り入れやすくすることを目的とした内容になります。例えば、比例と反比例では、行列に並んで商品を買う場合の待ち時間についての問題や、緊急地震速報のしくみについての問題が扱われています。
今回の数学の教科書の改訂によって、身近な生活の場面と数学を関連づけて考えたり、数学を使って問題を解決する方法を考えたりする内容が、これまでより多く扱われています。 数学を通して多面的に、論理的に考える力が求められます。
東船橋教室では、基本的な学力向上はもちろんですが、志望校の相談から試験対策、今回の教科書改訂も併せて相談を承っております。
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