馬込沢駅前教室のメッセージ
千葉県公立高校入試平均点 ~直近2年間の平均点の低さが物語る方針大転換~R5年は257.7点
2023.05.19
千葉県公立高校の令和5年度の入試平均点は257.7点です。
まずは、平成30年からの平均点推移をご確認ください。
(※Sもぎを主催している総進図書さんのデータより抜粋させて頂きました)
一番上の「令和5年度」はつまり、春から高校生になっている生徒さんたちの結果データということになります。
今の中学3年生の一つ上の先輩たちの結果ですね。
衝撃の3教科 平均50点割れです。
主要教科の英語、数学、国語の50点割れ。
この意味するところを多角的に考えて頂きたいのです。
その答えは、文部科学省の方針が大きく変わったことにあります。つまり、学習指導要領が新課程になってから、強烈に厳しくなってきているのです。
高校受験をする・・・ということは、義務教育課程を終えた生徒さんが、「高校生になる」ということを前提にあります。
大学が高校生に求める学力を以前より大きく求め始めていることともつながってきているのです。
では、
今回は『高校教育はこう変わっているんですよ』、という視点からいきます。
「教育内容の主な改善事項」の中で明示されている内容をわかりやすく抜粋しますので、再度確認していきましょう。
【高校生教育はかなり変化!】
①言語能力の確実な育成
・科目の特性に応じた語彙の確実な習得、主張と論拠の関係や推論の仕方など、情報を的確に理解し効果的に表現する力の育成(国語)
・学習の基盤としての各教科等における言語活動(自らの考えを表現して議論すること、観察や調査などの過程と結果を整理し報告書にまとめることなど)の充実(総則、各教科等)
②理数教育の充実
・理数を学ぶことの有用性の実感や理数への関心を高める観点から、日常生活や社会との関連を重視(数学、理科)するとともに、見通しをもった観察、実験を行うことなどの科学的に探究する学習活動の充実(理科)などの充実により学習の質を向上
・必要なデータを収集・分析し、その傾向を踏まえて課題を解決するための統計教育を充実(数学)
・将来、学術研究を通じた知の創出をもたらすことができる創造性豊かな人材の育成を目指し、新たな探究的科目として、「理数探究基礎」及び「理数探究」を新設(理数)
③外国語教育の充実
・統合的な言語活動を通して「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り・発表]」「書くこと」の力をバランスよく育成するための科目(「英語コミュニケーションⅠ、Ⅱ、Ⅲ」)や,発信力の強化に特化した科目を新設(「論理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」)
・小・中・高等学校一貫した学びを重視して外国語能力の向上を図る目標を設定し、目的や場面、状況などに応じて外国語でコミュニケーションを図る力を着実に育成
そして、「その他の重要事項」項目の中には情報のことがはっきりと書かれています。
○情報教育(プログラミング教育を含む)
・情報科の科目を再編し、全ての生徒が履修する「情報Ⅰ」を新設することにより、プログラミング、ネットワーク(情報セキュリティを含む。)やデータベース(データ活用)の基礎等の内容を必修化(情報)
・データサイエンス等に関する内容を大幅に充実(情報)
・コンピュータ等を活用した学習活動の充実(各教科等)
3年に一回 開催されるPISA国際学力テストで、日本は"まさか"の国際学力地位の転落があったのです。15位とか・・・
ちょうど「ゆとり教育」と言われた時代です。
「こりゃ!いかん!!!!」ということで、そこから今に至るまで学習指導要領の変更と学校の教科書及び入試制度などが、どんどん切り替わっていきました。
直近で控えているのは、2025年の大学入試改革です。
ですから、お父様、お母様の世代、私たちの世代からみても、
「なんか・・・教科書が昔より難しくないか?」と感じることは多いでしょう。
それは感覚ではなく、実際のところです。
教科書が変わってきたのですから、必然 入試も変わっていきますよね。
タイトルにあげた「直近2年間の平均点の低さが物語る方針大転換」とは、転がり始めた大きな石のように、前に立ちはだかって止められるようなシロモノではありません。
この事実、今のことを理解していく必要があります。
昔の感覚・・・では通用しない、今のことです。
「国語の問題がやたら難しくて時間切れになるんです」
「英語はなんか、教科書からじゃなくて長文読解が2問とも教科書じゃないところから出ました」
「数学、こんな問題見たことないんですけど」
生徒さんは、学校の定期テストを懸命にこなし、いざ入試のときに、「なにこれ?」という現実を
誰も助けてくれない受験会場の、大本番で目の当たりにしてしまうのです。
だから、私たちは、その超リアルで逃られることが出来ない今を生徒さんや保護者様たちに 面談とか教室でのやり取り、そして教室内模試の実施などで、
警鐘というか、啓蒙をし続けているのですね。
今は定期テストでも「学校ワークやってれば余裕で8割はとれるでしょ」という時代じゃないのです。
「学校の定期テストが良ければ、入試も余裕でしょ」では 断じてないということも強調しておきます。
なんかひどい話だよなぁ、、、、と思うかもしれません。
でも裏を返せば
未来を担う子供たちが、必死で生きていかなくてはいけない時代に突入する中で、日本という国が世界と伍する、世界をリードする「人材(人財)」を育てていきたいという強い意志のあらわれであり、優しさのあらわれなのかもしれません。
令和6年度 千葉県公立高校入試に向かう諸君は、こちらの記事も参考にするといいですよ。(5教科の点数が確実に上がる学習方法も掲載!)
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