馬込沢駅前教室のメッセージ
【重要】変わりゆく千葉県公立高校入試 入試傾向 令和6年度(国語)
2023.10.09
~変わりゆく千葉県公立高校入試 入試傾向 令和6年度 国語~
2年連続で千葉県入試問題の国語は、平均点が50点を下回りました。従いまして、生徒さんたちには、国語の学習をかなり勧めています。
去年、一昨年と入試が終わった後の感想を聞いてみると圧倒的に多かったのが、
「国語は時間が足らなかった・・・」という意見です。
・読解問題を解くためには、問題文は勿論のこと、本文も読まなくてはいけない
・最後に控えた10行作文は、どんなに作文力があっても最低5分ぐらいは要する
・「〇文字以内で書け」という問題が6問も出題されている
これらが、過去2年の卒業生たちの意見をまとめたものです。
実際の問題構成はこのようになっています。
大問 | 内容 | 配点 | 正答率(%) |
1 | 放送問題 | 8点 | 72.2 |
2 | 漢字(読み) | 8点 | 91.0 |
3 | 漢字(書き) | 10点 | 62.1 |
4 | 説明的文章読解 | 22点 | 46.2 |
5 | 文学的文章読解 | 23点 | 40.4 |
6 | 古典読解 | 17点 | 36.0 |
7 | 作文 | 12点 | 36.8 |
この配分からわかることは・・・
★読解中心の問題であるということです。(配点で62点分)
この中で注意すべきは、読解問題においては、「書き抜き問題」が多くなっているという点です。
「文章中の言葉を使って、〇字以上、〇字以内で書くこと」という形式です。
これは小学校の文章題でもよくあるパターンの問題なのですが、しかし千葉県入試、一味違うのは、「30字以上40字以内」とか、
問題を読んで、本文に戻って、文字数を数えて、その文字数をせっせと書く・・・
この作業だけでもけっこう時間かかると思いませんか?
実際、このタイプの問題は正答率は低く一桁のパーセンテージとか、10%前後とかの低い正答率になっています。
「文章中から〇字で抜き出して書きなさい」
というタイプでも5文字や6文字ならいいですが、22文字とか、23文字とか、抜き出しの文量が少々多めのため、やはり
本文に戻り、見出して、数えて、書く・・・・その流れで時間を要するのが想像つきます。
このタイプの問題が全体に散りばめられて『6問!!』です。
この攻略のための学習をしっかりと出来ているか否かが国語で高得点を取れるかどうかの大きな分かれ道になると言っても過言ではありません。
国語が得意~と言ってる子でも 「すっごい難しかった」と反応を示すのが千葉県公立高校入試問題の国語です。
さて、上記の表を再度見てほしいのですが、
得点源にしたいのが
①放送問題(8点分)
②漢字の読み書き(18点分)
③作文(12点分)
この3つを合計すると、38点分あります。
なかでも漢字の読み書きの18点分というのは、日ごろの漢字練習が奏功すれば、大きな得点源になるはずです。
ちなみに、公立中学の多くが「漢字ワーク」を使っていますよね。
漢字はアレで十分です。
漢検で3級ぐらい合格できるようなレベルでしたら、読みは満点、書きは8点以上は取れると思います。
続いて作文。
こちらは、伝統の10行作文です。
作文で12点満点は、全体の受験生の9.6%程度です。
1割ぐらいの生徒さんは、満点が取れています。
8~11点をとれる率も18.3%程度いますので、やはり書かないともったいないです。
作文は減点方式です。
・二段落構成とありますが、二段落構成にしていない瞬間に6点失うと思ってください。
・誤字脱字
・文章の内容
これらを採点者が見て、点数のガイドラインに従って減点していき点数が決まります。
放送問題は、会話と設問を交互に読みあげる方式です。コツは、とにかくメモすることです。メモをしながら放送を聞く!
5W1Hを意識してメモするといいでしょうね。
古典、とりわけ古文に対して苦手意識を持つ生徒さんはとても多いです。でも中学の古文は高校のそれと違って、覚えるべき古文単語、文法ともに、かなり少ないです。
食わず嫌いにならずに、まずは古文に親しみを持って練習問題を多く解いてみるといいです。
古文に対してなぜ苦手意識を持つ人が多いかと言うと、
主語の省略がされていることが多いことから、動作主が誰なのかがわかりにくい点が挙げられます。
中学で習う、歴史的仮名遣いとか、基礎的な文法事項、古文の係り結び法則など、繰り返し学習することで、意外と内容把握はできるようになっていきます。
古文の練習問題を解いていくうえで、超オススメの方法は、
問題を解いた後に、解説の現代語訳を読むということです。この方法は安直でしかも効果が上がりやすい学習法で誰でも出来る方法なのでオススメです。