馬込沢駅前教室のメッセージ
国語の成績を上げるのに必要なのは、読解力?語彙力?
2024.04.13
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
- Alex
- Alexander
- 男性
- 女性
アレクサンドラ問題をご存じでしょうか。
基礎的読解力を調査するために作られたテストです。
正解は...
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1.Alex です。
中学生・高校生を対象に調査を行ったところ、中学生では38%、高校生では65%が正解という結果になりました。
この調査結果の注目するべき点は、誤答が「4.女性」に集中しているという点。
一説によると「愛称」の意味が分からずに読み飛ばしてしまっているために、問題文を
Alexandraは( )である。と、解釈してしまっている可能性がある、とのことでした。
この仮説が正しければ、読解力ではなく語彙力の問題になるのでしょう。
そもそも国語ができるとはなにを指すのか?というと、
- 語彙力がある
- 要旨を掴んでいる(どんな話だったか?を説明できる)
- 筆者や話者の意図を理解できている
では、語彙力をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。
「新聞や小説を読む」を推奨します。
ネットニュースはあまりおすすめしません。
オールドメディア系のニュースサイトであればいいですが、世の中にあふれるネット記事は、ライターの実力によって日本語が正しく使われていないことがあります。
一方で新聞や小説には必ずチェックが入ります。
独特な表現を除き、おかしな日本語が使われることはまずありません。
昨今、Youtubeなどで音声読み上げソフトを使った動画が人気ですよね。
音声が正しく漢字を読めていないことが多々あります。
字幕を見ながら音声を聞いていた場合、間違った読み方で覚えてしまうのは危険です。
動画自体を否定するつもりはありません。私もよく見るので。
しかし、そこには注意をしなければならない点も潜んでいるよ、ということを改めて認識しておく必要があります。
人が語彙を獲得するときには、まずインプットが必要です。
次に「なんて読むんだろうな?」「どういう意味だろうな?」という疑問から辞書を引いたり、文章の前後関係から意味を類推したりということを無意識のうちに行ったりしています。
このインプットがない限り語彙を獲得することはできません。
インプットに最適なのが「新聞や小説」というわけですね。
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今年度からatama+に国語が加わりました!
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