塚田駅前教室のメッセージ
今の小学生たちの学習とその先
2022.10.12
おはようございます。塚田駅前教室です。
2020年に小学校の教科書が改訂されました。
前回の改訂から約10年ぶりの改訂だったわけですが、教科書や学習指導要領が変わったことで、今の子どもたちの学習はどう変化していったか改めて振り返ってみます。
①英語教育
②プログラミング教育
◇英語教育
これまで、5年生・6年生で「外国語活動」としての英語がありました。
学習指導要領の改訂で、3年生・4年生で「外国語活動」、5年生・6年生で教科としての「英語」に切り替わりました。
3、4年生では、コミュニケーションを中心に自己紹介などのフレーズを学習していきます。勉強というより、「英語に慣れ親しむ」ことを目的とした外国語活動になります。
5、6年生で教科としての「英語」になり、算数・国語などほかの教科と同じように教科書を使って、評価される授業になります。
小中高の新しい学習指導要領では、英語は今までの「読む」「書く」だけでなく
「話す(やり取り)」
「話す(発表)」
「聞く」
「読む」
「書く」
この4技能5領域をバランスよく習得していこうという内容になっています。
小学生の段階では、「話す」「聞く」が中心です。
そして、小学生の段階で600~700語の単語の学習・習得が目標になっています。
語数だけでも結構な量ですね。
ただ、これらの積み重ねが中学校に上がったときに活躍するので、しっかりと身につけておきたいです。
中学に上がると、単語を知っている前提で進んでいくため、覚えていないとそこからのスタートになってしまいます。
また、中学受験においても、受験科目に英語を加えた学校が増えてきています。
選択科目から必須科目になることも想定しておくことが必要です。
◇プログラミング教育
これまでは、学校ごとの裁量でプログラミング教育を取り入れていましたが、それを「必修化」しました。
これから先の、今まで以上にAIが普及していき様々なものが情報化されていきます。
今は第4次産業革命と言われています。
第4次産業革命とは
・AI
・ロボット技術
・ビッグデータ
・IoT(Internet of Things)
などの技術革新です。
情報化、技術革新は私たちの生活を大きく変えていきます。
適切に活用して問題を解決していくことが求められます。
社会の変化は、教育の在り方もあわせて変わっていく必要があります。
この先の未来がどうのようになっていくか、明確になっているわけではありませんよね。
グローバル化、情報化が急速に進んでいくことは、広範囲の出来事がお互いに影響を与えていき、先の見通しが難しくなっていきます。
同時に、少子高齢化の進みは止まることはなく、
2030年には65歳以上の割合は総人口の3割に達する一方、生産年齢人口は総人口の約58%にまで減少すると言われています。
人口の減少=国の生産性の減少でもあります。
今ある職業の中には、将来的にAIやロボットによって取って代わり、自動化されるものも出てきます。
子どもたちが将来就く職業の選択肢も狭まってくる可能性があるわけです。
コストや機能の面ですぐに取って代わるわけではないにしろ、すでにAIが導入されているものがあります。
・パン屋のレジでAIが一瞬にして料金計算をする。
複数種類のパンを読み取って料金を瞬時に計算してくれることで、レジの行列がスムーズに進むという画期的なものですね。
「すごすぎる」――地方のパン屋が"AIレジ"で超絶進化 足かけ10年、たった20人の開発会社の苦労の物語
・ロボット弁護士
ロボットが過去の判例データを探し出してくれることで、業務の手間と時間を短縮することが可能になっています。
米・法律事務所がロボット弁護士を採用...破産関連業を担当
10年後、20年後どの職業がどうなっているかは予想できないです。
そのため、どのような状況になっても生きていくことのできる力、論理的思考を育むことが必要。
プログラミング教育は、その力を育むのに必要な教育です。
プログラミングを学ぶことで、問題解決に必要な手順があることに気づくなど、プログラミング的思考を身につけます。
今の子どもたちが社会人になったときに必要になる力は、
膨大な量の情報の中から必要な情報、重要な情報を判別し、課題を自ら見つけて解決することを求められます。
2030年の社会と子供たちの未来 (文部科学省)