塚田駅前教室のメッセージ
【中学受験】受験数の増加 これからも続く
2024.03.08
中学受験の受験率の増加
9年連続で増加 23年度には5万2600人
東洋経済オンライン
近年の中学受験は年々、受験率が増加しています。
2015年から2023年の9年間、
首都圏の国立・私立中学の受験率は年々上がり、23年度には5万2600人になりました。
2015年以前はどうだったかというと
2002年から2008年の間は上昇傾向にありました。
しかし、2008年からの受験率は下がっています。
◆2008年に何があったか◆
2008年➡リーマンショック
2011年➡東日本大震災
2008年から2014年の間には2回の経済的打撃が起こりました。
そこからなぜ持ち直してきて、年々増加しているのか考えていきましょう。
◆上昇傾向に見る4つの背景◆
①大学の定員厳格化
②2020年 コロナ禍における公立と私立での対応の差
③コロナ禍と並行しての教育改革
④センター試験 ⇒「大学入試共通テスト」へ変更
①大学の定員厳格化
定員厳格化とは、合格者数を定員以内にきっちりとおさめること。
これまで大学側は定員+αの人数を合格者として受け入れていました。
ですが、国から定員を超過した場合、補助金減額が通達されました。
そのため定員をおさえることになり、合格倍率が必然と上がることになりました。
②2020年 コロナ禍における公立と私立の対応の差
コロナ禍の最初の時期は、感染対策として一斉休校が発表されました。
突然の発表ということもあり、学校側も寝耳に水状態。
そんな中、私立校は早い段階でオンライン授業への切り替え、オンライン環境を整えるなど対応が早かったです。
一方で公立校は、今でこそ不登校児への対応のひとつとしてオンライン授業を取り入れているところもありますが、
当時はやはり環境を整えることに時間がかかりました。
③コロナ禍と並行しての教育改革
2020年からはちょうど、学習指導要領の改訂によって教科書改訂が行われる年と被りました。
教科書改訂は4年ごとに行われます。
2020年➡小学校の教科書
2021年➡中学校の教科書
2022年➡高校の教科書
新学習指導要領によって、定期テストの難易度もアップ
④2021年1月実施分から
センター試験⇒「大学入試共通テスト」へ変更
初年度 英語の難化→ 語数の増加
2021年5,500語 ➡ 2022年6,000語
センター試験の頃と比較して、2倍の語数
2年目 数学ⅠAの平均点が過去最低点 38.0点
3年目 4科目が過去最低点 たとえば生物 48.46点
4年目 英語が大学入試史上、最高難易度の問題
➡ 総語数6,300語
大学入試の難化、大学の定員厳格化という合格倍率が上がる状況
➡大学入試が狭き門となっていく
この4つの背景から、内部進学できる学校への需要が増加
◆中学受験ニーズはますます高まっていく
今の世の中は、我々大人が生きてきた時代、保護者の時代と異なる社会になってきています。
この先の日本がどうなっていくのか、先の見通せない将来を見据えたとき
首都圏の小6人口は年々減少しているものの、
中学受験のニーズは今後も続くと言われています。