京成中山教室のメッセージ
【理系進学】あきらめないで!
2022.09.07
教室を開校するときには、コンセプトを考えます。
私は【理系に強い教室】に一定以上の拘りを持っております。その理由は一言で言い表すことは出来ないのですが、以下述べてみたいと思います。
きっかけはたくさんありました。
「理系に進学したいのですが、あきらめて文系にしようかと思うんです」
あるとき、高校2年生の生徒さんから、相談を受けました。この生徒さんは、情報系に進学したい、将来はIT関連に就職したい、ずっと言ってましたので、てっきり理系を狙うものだと私自身も決めつけていました。
話を聞いたときは、
「え?どうして?理系に進学するって決めていたでしょ?」
「ええ、まぁ・・・でも」
「でも?」
「・・・学校で三者面談があったんですよ。そのときに、理系は数Ⅲをやらなくてはいけないんだから、相当の覚悟が必要だぞって言われてんです」
「う~ん、数Ⅲをやることが相当の覚悟っていうこと?」
「ええ。なんか周りの友達も文系を選ぶのが多くて、学校でも理系のクラスって1クラスぐらいしかないみたいなんですね」
「ああ、それは理系選択をする生徒が少ない、または理系を志望していたけれど、面談とか何やらで、文系に変更する人が多いってことかな」
「まぁ、そうです」
こんな一幕ではありますが、そのときから、私の中でそんなに理系進学はイバラの道なのか?
自分の夢があっても、数学があるだけで志望を変えちゃうのか・・・。
そうずっと頭にひっかかりがあったのです。
私は常々、高校生たちの進路指導の際は、
①まず最初に、自分がどんな職業につきたいのか、ここから考えるようにしよう
この一声から入ります。
そのうえで、
②次にその職業につくためには、大学で何を学ぶべきなのかを考えてみよう!
学科とか学部について考えるように促します。
③最後に、そういう学問が学べる大学から志望校を最初は大きくザクっと多めに選んでみよう。その際、
家から通う前提なのか、または一人暮らしをしてもいいのか、なども考えつつ、大学の場所なんかも同時に調べていくといいですよ!
こんな風に
将来就きたい職業⇒学部・学科⇒大学
この道筋で伝えています。
これにも理由があります。
これはけっこう昔のことですが、
コベッツを卒業して、大学生になった生徒さんが、「相談したいことがあるんです」と私の元を訪ねてくれたことがあります。
内容は、簡単に言うと、
大学に指定校推薦で入ったけれど、入った後に物凄く後悔した・・・・・・・・・・・自分がやりたかったことじゃなかった・・・自分の将来の夢とかけ離れていた・・・
推薦で早く大学を決めたかった、その一心だったけれど、間違いなく失敗した。
今は全然楽しくない・・・親に入学金とか払ってもらったのに、自分はもう行こうという気持ちになれない・・・・
どうしたらいいでしょうか・・・・・
悲痛な叫びでした。
彼は、その場で泣き崩れてしまったのです。
それぐらい苦しんでいたのですね。
あれは忘れもしない5月ですよ。
大学に入学した直後です。
私はそのとき、いいアドバイスが出来たかどうか、わかりません。
何故なら、彼の中には親に入学金を出させてしまったという負い目があるため、その部分でも悩んでいましたし、このまま行ける気がしないという気持ちもあって、もう心が壊れかけていたからです。
でも無言でいるわけにもいかず、
「・・・じゃぁさ、これはA君、君自身の問題になってくると思うんだけど、大学ってその先までを考えなくてならないんだよね。
もし・・・間違ってしまったと本当に感じているのなら、1年浪人して再度自分が行きたい大学を目指すのも手だよ。
何故か・・?その今の状態で苦しみながら4年過ごすのは辛すぎないか?
1年無駄にして、親御さんから出してもらったお金もすごく気にかかると思う。
でも、大学を卒業して就職する、または院に進むにしても、結局、何か違うというものがずっと心に残ったままでは、君自身が納得できないのではないか?」
こんな風に伝えました。
目標とか目的がはっきりしているから頑張れる、これが人間の活動原動力になると思うのです。
それが、違った形になってしまったとき、
歯車がぐちゃぐちゃになる可能性があります。
だからこそ、まずは将来の自分の夢を描くことを勧めているのです。
そういう選び方をしないと、何かが崩れてしまうことが多いような気がするのです。
理系を目指すということを決めた高校1年生諸君、2年生諸君!
自分の力の限界を実際に行動に起こす前から変更するのは、もったいないです。
あきらめるから失敗なのだと思うからです。
あきらめなければ、失敗はないと豪語したい気分です。
城南コベッツ京成中山教室には、
頼れるスタッフがいます。
教室は学習する場ではありますが、君たちの将来を真剣に一緒に考える場でもあるのです。
そして、後悔してほしくない。
私の願いはそこです。