京成中山教室のメッセージ
勉強で疲れた脳には甘いものを...
2023.04.14
こんばんは。
城南コベッツ 京成中山教室です。
日々長時間勉強している受験生の皆さんともなれば...
「脳が疲弊した状態」はしょっちゅう経験されることと思います。
脳が疲れた状態だと当然ながら勉強の効率は落ちます。
適度に脳を休ませてリフレッシュするのも必要です。
一番効果的なのは「しっかり睡眠をとる」ことですね。
ただ勉強の合間とかに手っ取り早く脳を動かしたい時...
よく「甘いものを食べると良い」なんて聞きます。
実際のところどうなのでしょうか?
勉強の中に甘いものを摂取することにメリットはあるのでしょうか?
【勉強中に糖分を取るメリット】
①脳にエネルギーを補給できる
摂取した糖分が体内で分解されると「ブドウ糖」ができます。
このブドウ糖は「脳が唯一、エネルギーとして利用できる物質」だそうです。
実際、多くの研究において「ブドウ糖が脳のパフォーマンスに大きく影響する」
ことが証明されています。
※お米やパン等炭水化物に含まれるでんぷんもブドウ糖に変わりますが、
砂糖の方が分解が早く、その分脳に吸収されるのも速いそうです。
即効性があるのは砂糖なんですね。
②快感ホルモンが分泌される
「甘いものを食べると幸せを感じる!」なんてよく聞きますよね?
甘味が舌などの神経を刺激すると「βエンドルフィン」や「ドーパミン」といった、
所謂「快感ホルモン」が分泌されるのがその要因なんだそうです。
「βエンドルフィン」は別名「脳内麻薬」。
主な効用は「気分の高揚、鎮痛、ストレスの緩和」です。
「ドーパミン」の効果はずばり「喜びをもたらす」だそうです。
「わくわくする期待感」や「成し遂げた達成感」といったものもドーパミンの効果
なんですね。
また、ドーパミンは快感だけでなく「集中力」や「やる気」にも深くかかわってい
るそうです。
この二つのホルモンの分泌により「気分のリフレッシュ」や「モチベーションの向上」
につながるわけですね。
③気分がリラックスする
更に、甘いものを食べることにより幸せホルモン「セロトニン」が作られやすい体内環境
になります。
「セロトニン」は「精神を安定させる作用」や「脳を活性化させる作用」があります。
【勉強中に糖分を取るデメリット】
糖分を取ると当然ながら血糖値が上昇します。
すると、血糖値の量を正常化する為、「インスリン」が過剰に分泌されます。
なにせ量が多いため、一時的に血糖値が正常値よりも低い状態になってしまいます。
これが所謂、「低血糖」という状態であり、この状態がデメリットを招きます。
①眠くなる
「低血糖」だと脳はエネルギー不足に陥り、「眠気」や「集中力低下」を招きます。
「糖分を取り過ぎると、逆に糖分不足の状態になる」という皮肉!
②イライラする
「低血糖」は生命維持に必要なブドウ糖が不足する、体にとっては「危機的状態」です。
そうなると体内に闘争ホルモン「アドレナリン」が分泌されます。
この「アドレナリン」...肝臓に蓄えられた物質からブドウ糖を生成して血糖値を上げて
くれるんです...が、過剰に分泌されると副作用が生じます。
「イライラ」「怒り」「不安感」がもたらされる様です。
勉強どころではなくなってしまいますね。
【勉強に効果的な糖分の取り方とは?】
どうやら「血糖値の急激な上昇によるインスリンの分泌」
これを回避できればメリットだけをうまく享受できそうですね。
意識すべきは「血糖値が緩やかに上がるものでブドウ糖を摂取すること」です。
そんな「理想的なおやつ」なんてあるのでしょうか?
①ビターチョコレート
まず糖分が控えめなので第一条件である「血糖値の急上昇」に関しては、大丈夫そうです。
また副産物として...
◆カカオポリフェノールにより脳血流量が増え、脳が活性化する
◆脳細胞のもとになるタンパク質「BDNF」が増える(カカオポリフェノールの効果)
◆カカオの持つ苦み成分テオブロミン「気分のリラックス、集中力・記憶力アップなどの効果」あり
②バナナ
食物繊維が多く、その効果で血糖値の上昇は緩やかになるそうです。
また、バナナに含まれる糖は3種類(ブドウ糖・果糖・ショ糖)でそれぞれがバラバラのタイミング
で吸収されるので、血糖値の吸収が穏やかであるという側面もあります。
ビタミン・ミネラルも摂取でき、意外と低カロリーなのも嬉しいですね。
③ナッツ
糖質が少ないので血糖値の急上昇リスクは低いです。
少量でも食べ応えがあり、小腹満たしには最適ですね。
また、脳の神経細胞の働きに必要な「オレイン酸」「αリノレン酸」など
「多価不飽和脂肪酸(オメガ3)」を多く含んでいます。
いかがでしょう?
糖分と上手く付き合っていけば、効率的に脳を動かし、勉強能率もアップできそうですね。