京成中山教室のメッセージ
受験を乗り越えるための基礎力②~国語編~
2024.04.26
こんにちは。
城南コベッツ 京成中山教室です。
【昨日の記事】で「数学の基礎力」について触れました。
今回は「国語の基礎力」...それも...
「長文読解に関わる基礎力」について見ていきましょう。
◆長文読解において必要な基礎力
ずばり「語彙力」と「文法力」の二つですね。
まず文章中に登場する単語の意味が正確にわからなければ、
文のテーマ、話題をしっかり理解することは難しいです。
一方で単語の知識が十分でも文法の知識に乏しいと
論展開を正しく把握していくのが難しくなります。
「語彙力」と「文法力」の両輪が揃うことで、
初めて文章の内容がスムーズに理解出来る様になります。
しかしですね...
国語が苦手ということで学習に取り組む際、
こうした「言語知識」を無視していきなり
読解問題を始める生徒さんがよくいらっしゃいます。
この場合、「文章を読む下地になる知識」が不十分なので、
「文の内容がよくわからない→問題が解けない→
モチベーションが下がる→苦手意識」
といった望ましくない状況に陥ることが多いです。
長文問題を解いていて...
・わからない言葉がけっこう頻繁に出てくる。
・接続詞、助詞、連体詞といった文法用語の意味がよく分からない
・長文で結局作者は何が言いたいのかいまいちピンとこない
というような状況になった場合...
明らかに脳が「言語知識のインプット」を欲しています。
◆読書をしている人が長文読解に強い理由
よく「読書をする人は国語の成績が良い」なんて言われます。
必ずしもそう言えるというわけではありませんが...
実際、読書をすることで「有利になる点」はいくつかあります。
①漢字力、語彙力が上がる
前述の通り、長文読解で欠かせない力の一つです。
これが読書によって自然に身に付くのは非常に大きいと思います。
②「長文を読む」という事に対する慣れ
言葉や文法知識が豊富であっても、
「集中して長文を読むこと」は慣れていないと結構大変です。
その点で普段から読書をしている人は、
「長文を読むことに慣れている」場合が多く、
国語の試験の長文くらいは集中力を切らさず
読み切ることができます。
また、読むスピードも読書の習慣の無い人に比べ速いので、
限られた時間の中で勝負するテストにおいてかなり
有利に働くでしょう。
③文章から「内容をイメージする力」が身に付く
特に小説・物語的文章を読んでいる時に顕著なのですが、
読書慣れしている人の脳内では、
「文字・文章を追う」のではなく
「文章から得た情報を基にイメージを動かしている」
という事をしているそうです。
登場人物が脳内で文章の通りに動いている像が見えるわけですね。
この感覚は、ストーリーがあることが前提の「古文・漢文」や
現代文の「物語的文章」を読み解く上で大きなアドバンテージになります。
また、説明的文章においても...
「事例のイメージ」や「文章の流れの図式化」等
応用の利く力でもあります。
こうした点から読書をすることのメリットは大きいです。
◆文法学習で躓きやすいポイント
①文節同士の関係性
(特に「修飾→被修飾」「並列」「補助」の3点)
文節同士の関係性がわからないと「文章における主述関係」
という根幹の読解もあやふやになり、正しく文意が理解できません。
②「副詞・連体詞・形容詞・形容動詞」
これら4つの品詞は、働きが良く似ているため判別がとても難しいです。
「修飾対象の品詞」や「語尾の形」で共通点と相違点があります。
そこが見分けるポイントです。
③連体修飾語(連体詞)と連用修飾語
同じ修飾語ですが、文中での働きが違います。
これは言葉の意味から判断基準をイメージしましょう。
◆連体修飾語→「体言(=名詞、代名詞)」に連なる修飾語
◆連用修飾語→「用言(=動詞・形容詞・形容動詞)」に連なる修飾語
連体詞→あくまで連体修飾語の中の一種
「連体詞は連体修飾語に含まれるが連体修飾語とイコールの関係ではない」
④助詞と助動詞
どちらも「付属語」です。
つまり...
「他の単語にくっついていないと存在できない言葉」です。
違いは...
「助詞=活用しない(形が変わらない)」
「助動詞=活用する(状況により形が変わる)」
⑤「尊敬語と謙譲語と丁寧語」
「この3つの違いがよく判らない」というのがよくある質問です。
「尊敬語=相手の動作を変化させることで相手のことを直接持ち上げる」
「謙譲語=自分の動作を変化させることで自分を下げて、相対的に相手を上にする」
「丁寧語=文章に添えて丁寧さを表現する(尊敬語や謙譲語とは扱いが違う別物)」
いかがでしょう。
言ってみれば「語彙力=基礎体力」「文法力=基礎技術」といったところでしょうか。
そこに「文章を読む経験」「文章からイメージする力」が加わり、
総合的な国語力を形成していきます。
国語が苦手な皆さんは、まず「言葉の知識」を磨いてみましょう!
城南コベッツ 京成中山教室
TEL:047-711-4044
maill:covez_keiseinakayama@johnan.co.jp
城南コベッツ 京成中山教室です。
【昨日の記事】で「数学の基礎力」について触れました。
今回は「国語の基礎力」...それも...
「長文読解に関わる基礎力」について見ていきましょう。
◆長文読解において必要な基礎力
ずばり「語彙力」と「文法力」の二つですね。
まず文章中に登場する単語の意味が正確にわからなければ、
文のテーマ、話題をしっかり理解することは難しいです。
一方で単語の知識が十分でも文法の知識に乏しいと
論展開を正しく把握していくのが難しくなります。
「語彙力」と「文法力」の両輪が揃うことで、
初めて文章の内容がスムーズに理解出来る様になります。
しかしですね...
国語が苦手ということで学習に取り組む際、
こうした「言語知識」を無視していきなり
読解問題を始める生徒さんがよくいらっしゃいます。
この場合、「文章を読む下地になる知識」が不十分なので、
「文の内容がよくわからない→問題が解けない→
モチベーションが下がる→苦手意識」
といった望ましくない状況に陥ることが多いです。
長文問題を解いていて...
・わからない言葉がけっこう頻繁に出てくる。
・接続詞、助詞、連体詞といった文法用語の意味がよく分からない
・長文で結局作者は何が言いたいのかいまいちピンとこない
というような状況になった場合...
明らかに脳が「言語知識のインプット」を欲しています。
◆読書をしている人が長文読解に強い理由
よく「読書をする人は国語の成績が良い」なんて言われます。
必ずしもそう言えるというわけではありませんが...
実際、読書をすることで「有利になる点」はいくつかあります。
①漢字力、語彙力が上がる
前述の通り、長文読解で欠かせない力の一つです。
これが読書によって自然に身に付くのは非常に大きいと思います。
②「長文を読む」という事に対する慣れ
言葉や文法知識が豊富であっても、
「集中して長文を読むこと」は慣れていないと結構大変です。
その点で普段から読書をしている人は、
「長文を読むことに慣れている」場合が多く、
国語の試験の長文くらいは集中力を切らさず
読み切ることができます。
また、読むスピードも読書の習慣の無い人に比べ速いので、
限られた時間の中で勝負するテストにおいてかなり
有利に働くでしょう。
③文章から「内容をイメージする力」が身に付く
特に小説・物語的文章を読んでいる時に顕著なのですが、
読書慣れしている人の脳内では、
「文字・文章を追う」のではなく
「文章から得た情報を基にイメージを動かしている」
という事をしているそうです。
登場人物が脳内で文章の通りに動いている像が見えるわけですね。
この感覚は、ストーリーがあることが前提の「古文・漢文」や
現代文の「物語的文章」を読み解く上で大きなアドバンテージになります。
また、説明的文章においても...
「事例のイメージ」や「文章の流れの図式化」等
応用の利く力でもあります。
こうした点から読書をすることのメリットは大きいです。
◆文法学習で躓きやすいポイント
①文節同士の関係性
(特に「修飾→被修飾」「並列」「補助」の3点)
文節同士の関係性がわからないと「文章における主述関係」
という根幹の読解もあやふやになり、正しく文意が理解できません。
②「副詞・連体詞・形容詞・形容動詞」
これら4つの品詞は、働きが良く似ているため判別がとても難しいです。
「修飾対象の品詞」や「語尾の形」で共通点と相違点があります。
そこが見分けるポイントです。
③連体修飾語(連体詞)と連用修飾語
同じ修飾語ですが、文中での働きが違います。
これは言葉の意味から判断基準をイメージしましょう。
◆連体修飾語→「体言(=名詞、代名詞)」に連なる修飾語
◆連用修飾語→「用言(=動詞・形容詞・形容動詞)」に連なる修飾語
連体詞→あくまで連体修飾語の中の一種
「連体詞は連体修飾語に含まれるが連体修飾語とイコールの関係ではない」
④助詞と助動詞
どちらも「付属語」です。
つまり...
「他の単語にくっついていないと存在できない言葉」です。
違いは...
「助詞=活用しない(形が変わらない)」
「助動詞=活用する(状況により形が変わる)」
⑤「尊敬語と謙譲語と丁寧語」
「この3つの違いがよく判らない」というのがよくある質問です。
「尊敬語=相手の動作を変化させることで相手のことを直接持ち上げる」
「謙譲語=自分の動作を変化させることで自分を下げて、相対的に相手を上にする」
「丁寧語=文章に添えて丁寧さを表現する(尊敬語や謙譲語とは扱いが違う別物)」
いかがでしょう。
言ってみれば「語彙力=基礎体力」「文法力=基礎技術」といったところでしょうか。
そこに「文章を読む経験」「文章からイメージする力」が加わり、
総合的な国語力を形成していきます。
国語が苦手な皆さんは、まず「言葉の知識」を磨いてみましょう!
城南コベッツ 京成中山教室
TEL:047-711-4044
maill:covez_keiseinakayama@johnan.co.jp