読書の秋
2022.11.04
皆さん、本を読んでいますか? 生徒のみなさんは、もしかすると、この問いに対して、「またその質問か」と思うかもしれません。実際、大人が子供に行う学習に関する質問としては、非常にポピュラーなものだと思われます。私も実際、当教室の生徒にこの「本は読んでいる?」という質問をして、「またか」という顔をされながら「まあそこそこ」のような答えを返してもらったことがあります。
何故大人が本を読んでいるのか聞きたがるのかというと、読書には高い学習効果があるからです。
しかし。どういった効果があるのかは、今回は飛ばしてしまいましょう。
今伝えたいのは、読書による学習効果ではないのです。
「本は面白い!」これが、今日伝えたいことです。
これは、漫画でも構わないのですが、本で原作を楽しんだ後に、映画やアニメなどの映像作品を観たときに「思っていたキャストと違う......」と感じたことはないでしょうか?
この「思っていたのと違う」という感覚は決して「他のキャストならば良かった」ということではないと思います。この感覚は、どのような達者な演者がキャスティングされても起こりうることです。
本を読んだとき、作品世界に引き込まれたときに、頭の中に思い描いた登場人物たち。その実在しない頭の中だけの作中人物たちだけが、「思っていたもの」であったはずです。
つまり、自ら本に没入して作り上げた脳内の登場人物たちには、どのような俳優や声優であっても太刀打ちできない、どんな名演出であっても演出が及ばない。そんなことが起こり得るのが、本を読むこと。なのです。
語彙の幅が広がる、感受性が鍛えられる。じっくり読み込む精神力が養われる。読解力がつく。思考力がつく。
近年、受験問題には思考力を問う問題が増加する傾向にある等々、読書のメリットはあるでしょうが、それ以前の問題として、単純に「楽しい」のです。
「じゃあどんな本を読んだらいいの?」という生徒さんは、是非お近くの城南コベッツまでお越しください。どんな本ならあなたの素晴らしい読書体験ができるか? 一緒に考えてみましょう。
秋の夜長に、自分だけの、「読書体験」。してみませんか?