城南コベッツ初石教室

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2022.12.24

 師走はあっという間に日々が進み、大学受験生はいよいよ共通テストが迫ってきました。高校生も、千葉県立高校入試まで、残り60日程と、受験シーズンがやってきました。

当城南コベッツでも、受験生たちは冬期講習が始まっています。

 さて、日ごろ受験受験、勉強勉強と生徒たちを叱咤激励している我々講師陣ですが、教室メッセージくらいはクリスマスの話題を提供したいと思います。

 クリスマスのご馳走といえば何を思い浮かべるでしょうか? 日本では、「チキン」それも「フライドチキン」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか? しかも、それがなんだか西洋らしいというイメージもありませんか?

 実は、世界中でクリスマスのご馳走が「チキン」であるという国は、ほとんどありません。アメリカでクリスマスに食べられる鳥の丸焼きは、「七面鳥」であり、鶏ではないのです。

 イギリスでは、リンゴ、レモン、各種ドライフルーツを煮込んだ「ミンスミート」を詰めた「ミンスパイ」とお酒を用意し、サンタクロースをもてなすことが伝統となっています。

 ドイツでは、ホットワインに「シュトーレン」というパン菓子がクリスマスの定番です。

 フィンランドでもクリスマスにホットワインは欠かせません。また、クリスマス当日の朝には「リープシーロ」というミルク粥を頂くとか。

 ギリシャでは、敬虔なギリシャ正教の信徒は、クリスマス前の40日間、肉や魚、卵、乳製品やお酒などを口にしない「断食」を行うそうです。そんな食事制限の中食べることができるのが「メロマカロナ」というお菓子。オリーブオイルやはちみつを材料とするため、上記の制限に触れずに食べることができるデザートであり、ギリシャのクリスマスには欠かせない食品です。

 さらに南半球では、クリスマスは真夏のイベントです。オーストラリアではクリスマスパーティはしばしば海やプールで行われ、バーベキューなどで肉や魚などを頂くのが定番だそうです。

 フライドチキンも、クリスマスケーキも、実は日本独特の風習となっているのです。西洋から入ってきて、その文化を模倣していたはずが、オリジナルに変化している。なかなか面白いですね。よいクリスマスを、よいお年をお過ごしください。

2022.12.07

 日本時間12/6 000。サッカーW杯カタール大会の決勝トーナメント1回戦、日本対クロアチアの試合が行われました。

 結果は11だったものの、PK戦の末、惜敗。日本の史上初ベスト8進出は、残念ながらなりませんでした。

 日本時間では真夜中に行われたこの試合、夜が更けるまで試合を観ていた方も多かったのではないでしょうか?

 4年に1回、W杯で盛り上がるのは世界どこでも共通といっていいかもしれません。2022年現在、FIFA加盟国、地域は211IOC(国際オリンピック委員会)の206を上回るのです。

 と、学習塾のプログでスポーツの話をするのも楽しいのですが、世界中のスポーツの祭典は、世界のことを学ぶ機会を捉えると、また違った興味深さが見えてきます。

 例えば、日本の対戦相手となったクロアチアが、1991年から1995年まで、激しい紛争状態にあったことは、ご存知でしょうか?

 保護者の方々にはニュース映像の記憶がある方も多いでしょうが、生徒の皆さんは、初耳の方もいらっしゃるかもしれません。

 エースのモドリッチは、前回、2018W杯で、クロアチアを準優勝に導き、その年のFIFA最優秀選手賞を獲得した卓越した選手です。

 彼が6歳のときに、生まれ故郷は戦場となりました。難民となってしまったモドリッチは、仮住まいのホテルの駐車場で、サッカーに熱中したそうです。

 モドリッチは18歳でプロ契約を結んだことで、その資金で故郷にアパートを購入し、一家の難民生活は終わりを迎えるのです。

 世界には、日本では考えづらいような、しかし現実に起こっているさまざまな事柄があります。W杯は、日本代表を懸命に応援するのも楽しいですが、少し対戦相手のことも興味を持ってみると、学ぶ機会にあふれたイベントである、とも考えてみることもできるのはないでしょうか。