城南コベッツ初石教室

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2024.08.03

 726日、フランス、パリにて、第33回夏季オリンピックの開会式がありました。従来の競技場内の開会式ではなく、パリ市内を大きく使ったパフォーマンスが特徴で、選手団のパレードも、セーヌ川を往く船によって行われました。パリでのオリンピック開催は、1900年、1924以来の3回目で、前回のパリ五輪からはなんと1世紀、100年ぶり、ということになりました。

 連日、世界中から集まったアスリートたちがしのぎを削り、金メダル目指して競う姿に、世界中が注目していることでしょう。

 さて、4年に一度の祭典であるオリンピックですが、現地パリに宿と観覧席を確保して、観戦を行う人をのぞいて、大多数の我々はメディアを通じて観戦を行っているでしょう。

 当然ですが、パリ五輪の競技は、フランス時間に準じて開催されます。現在夏時間のパリと、東京の時差は7時間。例えば、8/3 午後7時から行われる予定のテニス男子シングルス決勝は、東京では8/4 午前2時から、ということになるのです。

 ライブで競技を観戦するには、午前2時という、いわゆる草木も眠る丑三つ刻に、テレビ等のモニターの前に居る必要があるのです。

 そのため、オリンピック期間は寝不足に陥ってしまう人がでるのは、もはや4年に一度の風物詩といえる風景となっていますね。もっとも、前回オリンピックは東京でしたので、そのような時差は一切なかったのですが。

 8/2時点で、日本は金メダル8個、銀メダル4個、銅メダル6個と、様々な競技でメダルを獲得しています。ただ、個人的にはメダルの数で一喜一憂することはあまりしたくないな、と思っています。オリンピックに出場する時点で、不断の努力と、不屈の精神で日々競技に打ち込んできた稀なアスリートであることには疑いようがありません。そこには手放しの賞賛と大いなる尊敬の念しかないといえます。ましてや、そんな尊敬すべきアスリートに、誰々は日本人とか、日本人ではないとか、全く関係がありません。ですから、「メダルを逃してがっかりする」ということは、個人的にはあまり好きではないなぁ。と思ってしまいます。

 もっとも、国への帰属意識や、自分の生まれ育っている国家を愛する気持ちは否定すべきではないと考えているので、「メダル獲得!」と喜ぶことは、良いことかなぁ、とも思ってもいます。

 つまり、自国を応援するのはいいけれど、全オリンピアンは等しく尊敬すべき存在であるので、自国愛を拗らせてメダルを逃した選手にがっかりしたり、相手選手を攻撃したりするのはよくない、という、ごく普通のことを言いたいのでした。

 さて、それでは日本に関係なく、一人のアスリートについて書きたいと思います。

 そのアスリートとは、トルコの混合団体10mエアピストルに出場した。ユスフ・ディケチ選手です。見事銀メダルを獲得したディケチ選手ですが、今SNSで話題となっている人物であります。何故、話題の人となったのか。それは、彼の、「射撃スタイル」が注目されたからです。

 射撃競技において、多くの選手は、片方の目を隠すような、真っ黒なモノクルのようなブラインダーを装着したり、もしくは競技用のゴーグルを着用したり。また、発射音から耳を守るためにヘッドホン型の耳当てを装着したり、キャップを着用したり。いかにも射撃競技然とした出で立ちで臨みます。

 ところが、トルコ代表のディケチ選手は、ごく普通の眼鏡と、白いTシャツ(トルコの国名が入ったユニフォームなのですが、シルエットは本当に普通のTシャツです)姿で、小さな耳栓を入れただけというラフな出で立ち――言ってみれば「日常的な恰好」で登場します。

 射撃で大切なことはなんといってもブレないことです。ですので、射撃に臨むアスリートたちは、ブレずに的を撃ちぬけるよう、「姿勢を作って」競技に臨みます。

しかし、まるで街に散歩に来たようなスタイルのディケチ選手は、片手をポケットに突っ込んで、特に片目をつぶることもせず。ごく自然に(見えただけかもしれませんが)銃を構えたのです。

しかも、結果は上に書いたように銀メダル。このラフなスタイルと素晴らしい結果に、「かっこいい」と、SNSは沸き立ったのでした。

もちろん、ラフに「見える」だけで、ディケチ選手も他の選手同様に、不断の努力を重ねてきたであろうことは想像に難くありません。その結果が否が応にも決まってしまう本番において、「リラックスした自然体」であった、もしくはそう見えた、ということが、結果につながったのかもしれません。

今年度受験を控えた皆さんも、本番において「リラックスした自然体」、もしくはそう見えるように臨むことができると、いいかもしれませんね。