京成津田沼教室のメッセージ
デジタル上の読みで注意したいこと①
2021.11.04
デジタル上の読みで注意したいこと①
デジタル上の読みと紙上の読みとの間では、基本的に違いはなくなってきたものの、紙の持つ身体性・物理性は現在のデジタル技術をもってしても、なかなか克服できないが、実際のデジタル上での読みはもっと複雑です。
デジタル上の読みでは通常、インターネット上の膨大な情報にアクセスすることが可能です。ハイパーリンクも便利である一方、認知資源を使いすぎてしまえば、読解を妨げる要因になります。つまり、情報の信憑性を見極め、必要な情報を効率良く拾い上げ、それを知識として身に付ける能力が重要となります。単なる情報は知識ではありません。
編集者、作家や研究者など、普段からテキストを多く読む仕事をしている人が、どのようにデジタル機器を使っているかを調べた研究によると、このような「達人」たちは、デジタル、紙媒体の特徴をきちんと把握した上で、目的に応じて両者をうまく使い分けていました。ある事象の大まかな内容を把握したいときには、デジタル上で無関係な映像などは無視しながら効率良く必要な情報だけを取り出し、一方、正確な読解を必要とするときには、あえてプリントアウトして、他情報へのリンクができないような状況をつくり、テキスト内容に集中するといった具合にです。
デジタル上の読みと紙上の読みとの間では、基本的に違いはなくなってきたものの、紙の持つ身体性・物理性は現在のデジタル技術をもってしても、なかなか克服できないが、実際のデジタル上での読みはもっと複雑です。
デジタル上の読みでは通常、インターネット上の膨大な情報にアクセスすることが可能です。ハイパーリンクも便利である一方、認知資源を使いすぎてしまえば、読解を妨げる要因になります。つまり、情報の信憑性を見極め、必要な情報を効率良く拾い上げ、それを知識として身に付ける能力が重要となります。単なる情報は知識ではありません。
編集者、作家や研究者など、普段からテキストを多く読む仕事をしている人が、どのようにデジタル機器を使っているかを調べた研究によると、このような「達人」たちは、デジタル、紙媒体の特徴をきちんと把握した上で、目的に応じて両者をうまく使い分けていました。ある事象の大まかな内容を把握したいときには、デジタル上で無関係な映像などは無視しながら効率良く必要な情報だけを取り出し、一方、正確な読解を必要とするときには、あえてプリントアウトして、他情報へのリンクができないような状況をつくり、テキスト内容に集中するといった具合にです。
(「教育新聞」2021年10月3日掲載記事参考)
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