八千代中央教室のメッセージ
大学入学共通テスト、志願者数51万人余 利用大学は過去最多
2022.12.27
大学入試センターは12月6日、来年1月に行われる大学入学共通テストの確定志願者数を公表した。全体の志願者数は51万2581人で、前年度に比べ1万7786人減少した。一方で、現在の高校3年生のうち、共通テストに志願した割合(現役志願率)は45.1%で、最も高かった前年度と同じ数字だった。また共通テストを利用する大学、専門職大学、短期大学の総数は870大学で、過去最多となった。
志願者数の内訳は▽現役生(高校3年生) 43万6873人(前年度比1万2496人減)▽既卒者 7万1642人(同5143人減)▽高卒認定等の志願者 4066人(同147人減)。このうち、3教科以上受験するのは49万5932人(96.8%)、2教科以下の受験は1万6649人(3.2%)。
現役志願率が前年度に引き続き、高かった要因について、同センターは「新型コロナウイルスにより、大学入試を巡る環境が一変したため、分析は難しい」と前置きした上で、「前年度同様、新型コロナウイルスの特例措置として、共通テストの結果のみで合否判定を行う大学があることが影響している」と推測した。
共通テストを利用する大学は▽国立82大学▽公立94大学▽私立535大学。専門職大学が▽公立2大学▽私立6大学。短期大学が▽公立12大学▽私立139大学。日程は1月14日(土)、15日(日)の2日間で、全国679の会場で行われる。追試験は1月28日(土)、29日(日)。全47都道府県の大学に設置された会場で実施する。前年度は新型コロナウイルス感染症により、本試験、追試験ともに受験できなかった場合、各大学の個別入試のみで合否判定をする救済措置が取られたが、対象者が少なかったことなどから、今年度は見送られる見通し。
(「教育新聞」2022年12月6日号掲載記事参考)
<編集後記>
ここ数年、大学入学共通テストの志願者数においてポイントとなっているのは既卒生数(浪人生の数)です。新型コロナウイルス問題が発生して以降、既卒生の数が激減しており、中堅~中下位私立大学を中心に難易度低下が進んでいます。記事にある通り、今年は昨年よりもさらに減少していますので、私立大学一般選抜への出願の仕方も改めて検討する必要があるかもしれません(少し上位校にチャレンジしてみるなど)