令和6年度、勝田中等教育学校の「学校説明会」が下記のとおり開催されます。
日時:令和6年7月23日(火)10:00~11:30(受付開始9:30)
場所:ひたちなか市文化会館 →駐車場の案内はコチラから←
申し込み方法:この申込専用フォーム(コチラをクリック)よりお申込み下さい。
2024年2月に行われました、茨城県立高校入試の実施状況が発表されました。昨年は公表されませんでした「問題
ごとの正答率」、「出題の狙い」、「採点後の所見」についての所見が復活しました。そのため、「どの問題が難しかったか」とか、「どういう間違いをした生徒が多かったか」といった
ことが、分かるようになりました。
以下は、過去5年間の平均点の推移です。
|
令和2年 |
令和3年 |
令和4年 |
令和5年 |
令和6年 |
英語 |
56.2 |
53.4 |
50.3 |
50.8 |
66.7 |
国語 |
59.2 |
63.6 |
78.1 |
69.9 |
57.5 |
数学 |
52.4 |
39.7 |
46.6 |
48.1 |
57.6 |
理科 |
58.9 |
54.7 |
49.9 |
57.3 |
55.6 |
社会 |
57.4 |
56.2 |
61.9 |
63.9 |
50.1 |
合計 |
284.1 |
267.6 |
286.4 |
290.0 |
287.5 |
この前年度の入試より、「記述問題」の復活が予告されました。確かに復活はしましたが、国語で言いますと、「要旨
を60字でまとめなさい。」とか「資料から読み取れることを200字で書きなさい。」
といった問題は、採点ミスを生み出すことから出来なかったように思われます。よって、本文中から
「24字で抜き出しなさい。」、「12字で抜き出しなさい。」、「13字で抜き出しなさい」という書き抜き問題になり、
このような形ですと文字の数を1,2,3,4,5,・・・と数えていけば誰でも出来てしまいます。
古典も含めた読解はすべて素材文+資料のつくりです。ただし、記述はほぼ書き抜きで易しいです。新傾向を意識した内容ではありますが、凝ったつくりのものはなく、得点しやすいと思われます。
英語も同様です。英問英答問題は以前、全文記述でした。答えるときは、まず代名詞を考えて、時制を考え、さらに
内容を要約して答えるような問題でした。それが、答えの文章はあらかじめ記されていて、空いている空欄3つの穴埋
めに変わりました。英語の平均点が下がっているのは、「あなたの意見を書きなさい。」という問題がなくなり、12点
分の整序問題になったため、理解度が今一つの生徒さんの点数が伸びなかったためと思われます。以前のように学力上
位者が、英語の表現力や発想力で差をつけることが出来なくなりました。
社会において、2022年度の記述がプランテーションとインフレーションの2つだったので「記述問題」の増加に注目
していました。2023年度はどうなるかと思ったのですが、「バリアフリー」、「ASEAN」、「刑事」裁判、「地方債」
、「国会を開く」というものだけで、平均点が上がってしまいました。2024年度は文章記述(25字)が出題されましたが、ポーツマス条約関連の「日比谷焼き討ち事件」のもので正答率が高かったです。また、コベッツの授業でも、昨年出題されたような、ASEANのような「アルファベット」、「カタカナ」は頑張って覚えるようにと指導しています。それに対し、漢字の難しい用語、例えば「蒙古
襲来絵詞」とか「民選議院設立建白書」などのものは、覚えなくても大丈夫と言ってしまいます。高校での学習を考え
ると、このようなことでは良いはずがありません。資料を見て考えさせる問題もありません。以前のような良問は出ないのでしょうか?
理科も3分の2が記号です。選択肢は最多12択。会話形式を採用していますが内容は典型題です。実験や観察の設定がシンプルで、設問も一問一答の形式です。「完答で正解」「正しい組み合わせ選択肢」は合計で9問でした。
不合格の生徒さんに、答案用紙を返却しなければなりませんから、極力採点ミスを減らす方向に動いているのだと思
います。生徒さんのことを考えたときに、このままで良いのかということを、今以上に、真剣に考えて頂きたいと思います。
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