2023.06.12
現中3生の公立高校入試の選考基準が、6/9に発表されました。
昨年の時点で、現中3生の入試から面接が必須でなくなることが決まっておりましたが、以下の点が未発表でしたので、注目が集まっていました。
1. S値(1000点満点)の配分がこれまでは、内申、入試点、面接点で配分(選考比率)されていましたが、面接がなくなることで、内申、入試点の配分がどのようになるのか。
2. 面接は「特色検査」の形で各学校が実施・不実施を決めるということで、実際に面接がなくなるのか、学校によっては面接を実施する学校が一定数あるのか。
それぞれの点で見てまいります。
■1について
今回からは、内申点と入試点を最低2割比重をかける形とし、内申点:入試点で、
2:8、3:7、4:6、5:5、6:4、7:3.、8:2
とできるようになりました。
ただ、2:8や8:2は普通科ではありませんでした。
以下に、綾瀬市近隣および主な校の選考比率(内申点:入試点)をご紹介します。
厚木 4:6
厚木東・厚木商業 5:5 ※令和6年より統合
厚木北 6:4
厚木西 5:5
海老名 3:7
有馬 5:5
大和 4:6
大和南 5:5
大和西 4:6
座間 4:6
綾瀬 6:4
綾瀬西 6:4
藤沢西 4:6
湘南台 5:5
伊志田 5:5
上溝 5:5
上溝南 5:5
湘南 4:6
横浜翠嵐 3:7
■2について
普通科で特色検査として面接をすることになった学校は非常に少なかったです。その対象校をご紹介します。
舞岡、上矢部、川崎市立橘、愛川
なお、今回の入試から、第2次選考(2次募集とは異なります)において、通知表の「主体的に学習に取り組む態度※」を点数化して合否に利用することになっています。
Aを3点、Bを2点、Cを1点として、合計27点満点を100点満点に換算して、それぞれの学校が決めた比率に基づいて計算されます。
どうしても入学したいということになれば、2次選考も意識して入試の作戦を立てることになりますので、普段の学校の授業の受け方も意識しておきたいところです。
※「主体的に学習に取り組む態度」
各教科それぞれで判断されるところで、実際の授業中の様子だけでなく、提出物の評価(提出の有無だけでなく、その内容)や定期テスト内でもこの観点を問う問題などが出題されており点数化されています。
■「逆転係数」について
「逆転係数」という名称は個人的につけているものですが、これは、上記、3:7や6:4などの学校で、内申1点分の不足を試験では何点取れば取り返せるのか、というものです。それぞれ以下のようになります。
内申点:入試点 | 逆転係数(約) |
3:7 | 1.58点 |
4:6 | 2.46点 |
5:5 | 3.7点 |
6:4 | 5.55点 |
例えば、海老名高校では今回、内申点と入試点の比率を3:7としていますが、この場合、内申が1足りない場合には、本番で1.58点を余計に正解すると良いということになります。
なお、神奈川県の入試では1点問題というものはないので、実質1問余計に正解すれば、内申1ポイント分の不足を補えることになります。
ただし、中3の内申は2倍されますので、中3の内申1ポイント分は上記の数値を2倍してください。
第1志望の合格は入試制度を正しく理解して、それを上手に利用することが必要です。難しいものにもなっておりますので、ご不明点はぜひご相談ください。
なお、詳細の入試制度は神奈川県教育委員会ホームページにてご確認ください。
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