綾瀬中央教室のメッセージ
共通テスト英語 2022英語設問別ポイント解説 ~第2問
2022.09.15
2022年の共通テスト英語解説、第2問です。
第1問はこちらから。
■第2問A
図書館についての案内文を読む問題です。
●問1
図書館でできることを選ぶ問題です。情報が分散していますので、本文の読み方が大切になります。
選択肢Aは「コーヒーを持ち込める」というものですが、これは本文右の中段あたりに飲み物は持ち込めないことが書いてありますので不正解。
選択肢Bは「席を取っておける」ですが、本文左の「Using Computers」の項目の一番最後にこれができないことが書いてありますので、不正解。
選択肢C、Dはそれぞれ、「second floor(※後述します)のコピー機を使える」、「コピー機を使うのにIDを使う」というものです。本文上段に、図書館のカードでコピー機が使えると書いてあり、Dが正解なのですが、コピー機の場所は本文を一番最後まで読まないと書いてありません。なお、コピー機はテレビの横にあることが最後に記されていますが、その少し前にテレビは「ground floor」 にあることが記載されているため、Cの不正解が確定します。
最後の選択肢Eは「Study Areaで自分のパソコンが使える」というもので、これは、本文左の「Using Computers」の項目の中ほどに記載がありますので、これは正解の選択肢です。
よってDとEとなっている5が正解です。
【ここに注意】
・選択肢Cの根拠は上記のように本文の最後に書いてあります。とばし読みで関連情報を探そうとして読んでもなかなか見つからずに、いたずらに時間がかかりすぎるということが起こりえます。基本的には本文を読むときは、どこに何が書いてあるかをある程度覚えておきながら読み、あとですぐに探せるようにする、ということが大切です。
・5つ選択肢がある中で確実に正解のものが2つ見つかれば、他の不正解の根拠は探す必要がありません。第2問は短時間で抜けたいところです。
●問2
「main entrance」にいる人がオリエンテーションに参加するためにどうするか、という問題です。この問題では「main entrance」とオリエンテーションの場所をそれぞれ読み取る必要があります。
main entranceは「first floor」、オリエンテーションは「third floor」にあることが書かれていますので、正解はgo up two floorsの3ということになります。
※この問題はイギリスが設定の問題なので、階の呼び方がアメリカと違うことを知っているやや困ってしまう場合があります。詳しくは重要単語のところで。
●問3
main entranceの近くに何があるかという問題です。
問2のmain entranceの場所を探す際に、同時に見つかったと思います。ワークステーションの1が正解です。
●問4
8月2日に借りた本を8月10日に返した場合に、どうなるかを問う問題です。
本文「Borrowing Books」の項目には、1度に借りれるのは8冊で7日間借りれる、期日までに帰さないと以降3日間本を借りられない、という内容があります。
これを具体的に日付で示せているものが正解です。
この条件で考えるとまず、8月2日に借りて10日に返していますので、期日を超えています。ですので、3日間借りることができません。
選択肢3に8月13日の前は本を借りることができない、というものがあり、これが正解です。
●問5
昨年も出題された、fact問題です。この問題では、opinionが含まれることがあり、本文から手掛かりを探す前に、opinionになっている選択肢を省くことが大切です。
選択肢3はhandout(資料)が素晴らしいとありますが、これは完全にopinionですので、探す必要はありません。選択肢1,2,4を吟味しましょう。
選択肢1はヘッドライトまたはイヤホンが必要、とあり、本文最終段落にそのまま記載があり、これが正解です。
選択肢2は図書館は9時に開く、ですが、本文上段に開館時間は午前8時から午後9時と書いてありますので不正解。
選択肢4はStudy Areaはよくすいているというもので、これは、学生のコメント2つ目、混んでいるので席をとるのに早くいった方がいい、というものに反しています。
ということで、正解は1です。
■第2問B
イギリスからの交換留学生が書いた新聞記事に関する問題です。
●問1
ペットを飼っている人が多い国を高い順に並べる問題です。
これは本文第1段落を読めば解くことができますので、時間はかからないでしょう。
イギリスが2/5の家がペットを飼っており、これがアメリカより低いとあります。そのあとにオーストラリアが一番割合が高い、と書いてあるため、オーストラリア、アメリカ、イギリス、の順になり、選択肢2が正解です。
●問2
ペットを書くことのメリットが何か、という問題です。
本文中段のアンケート結果の3つの項目をまとめた選択肢4「生活が楽しくなる」が正解です。
【ここに注意】
他の選択肢については、直接の記載がありませんが、本文中でその単語は使っています。たとえば選択肢2にsleepという単語があります。選択肢自体の意味は「より長く眠れる」というものですが、本文ではペットと一緒に「sleep」すると書いてあるのみです。
選択肢3のpopularに関しては、本文最終段落に「日本では子豚がペットとしてpopular」と書いてあります。
いずれにしても、単語だけにとらわれずに、きちんと文を訳す必要があります。
ここは比較的易しい文法で書かせていますので、正解した人は多いと思いますが、困った際に本文に書かれた単語で構成されている選択肢は、不正解になることがしばしばあります。(共通テストの場合、前半ではそれが正解になることもありますが)
●問3
調査の結果を一番よくあらわしたものはどれか、というものです。
アンケート結果の3つ目の項目の内容を表した選択肢2が正解です。他の内容は記載がありません。
●問4
日本でのペット事情についてのデビッドの意見をまとめたものを選ぶ問題です。
本文最終段落にペットを家で飼っている人の話の記載がありますので、選択肢4が正解です。
●問5
この記事のタイトルとしてふさわしいものを選ぶ問題です。
本文はペットを飼うことの利点や欠点を述べていました。この趣旨に合うのは選択肢2「ペットを飼うことは何を与えてくれるか」となります。
◆重要単語・熟語・表現
●第2問A
・関係代名詞非制限用法
本文では次のように使われています。
Information Desk, which is on the first floor
上記の「, which」がこれにあたります。先行詞の補足説明のように使いますので、ここではインフォメーションデスク、これは1階にあります、のように訳します。
非制限用法はいろいろな場面で使えますが、よくある使い方としては、上記のような固有名詞の説明です。
通常固有名詞は制限用法での関係代名詞で修飾はしないのですが、非制限用法なら使えます。ライティングでも、何かの用語や人物を使って、非制限用法で説明する、というように使えますので、覚えておくと便利です。
・「ground floor」「first floor」「second floor」「third floor」
実はここではそれぞれ、「1階」「2階」「3階」「4階」です。
というのもこの文章はイギリスの図書館の話をしていますが、イギリスでは、1階のことを「ground floor」とよび、2階が「first floor」となります。なお、アメリカではfirst floorは1階です。
上記解説の中でイギリスの階の呼び方を知っていると、という話を書きましたが、「main entrance」の場所を勝手に「ground floor」と思い込んでしまうと、オリエンテーションが「third floor」ですので、1階から4階ということになり、3階上がることになってしまいます。実はその選択肢はないので、あらためてmain entranceの場所を探さなければいけないことに気が付けます。この点でいうと問題が易しく作られています。
ground floorについては比較的よく知られていますので、英語を学習するうえではこういったことも知っておくと楽しく英語が勉強できると思います。
・photocopiers「コピー機」
ここではこの単語の意味よりも接頭辞photoについてご紹介します。
photoというと写真を浮かべる人は多いと思いますが、この接頭辞には「光」という意味があります。「コピー機」に対して「写真」というイメージは非常によくわかると思いますが、一方で「光」というイメージも関連があると思いませんか。もちろん「写真」「光」という関連も納得はできると思います。
そしてこの光関連で覚えておきたい単語が「photosynthesis」です。この単語の日本語訳には「光」がつきますが、写真のイメージはないと思います。その意味では「photo」に「光」の意味があることを知っておくのは非常に有効だと思います。
photosynthesisは「光合成」です。
●第2問B
・two in five「5分の2」
割合を表す表現はいくつかあります。直接分数を言う表現であれば、「two-fifths」のように「基数-序数」の形で表せますね。なお、基数の部分が複数の場合は序数が複数になります。
また、two out of fiveのような表現も可能です。それぞれ抑えておきたい表現です。
・organise、flat
これらの単語はイギリス英語です。organiseはアメリカ英語ではorganizeと書きます。またflatはアパートのことで、アメリカではapartmentです。第2問Aでも階の呼び方にイギリス英語がありましたが、この文書もイギリスの交換留学生が書いた、という設定ですので、イギリス英語が使われています。
イギリス英語もたくさん覚えるべし、という意味ではありませんが、出てきた際にはしっかりチェックして知識として持ってくことは必要なことかと思います。
第1問はこちらから。
■第2問A
図書館についての案内文を読む問題です。
●問1
図書館でできることを選ぶ問題です。情報が分散していますので、本文の読み方が大切になります。
選択肢Aは「コーヒーを持ち込める」というものですが、これは本文右の中段あたりに飲み物は持ち込めないことが書いてありますので不正解。
選択肢Bは「席を取っておける」ですが、本文左の「Using Computers」の項目の一番最後にこれができないことが書いてありますので、不正解。
選択肢C、Dはそれぞれ、「second floor(※後述します)のコピー機を使える」、「コピー機を使うのにIDを使う」というものです。本文上段に、図書館のカードでコピー機が使えると書いてあり、Dが正解なのですが、コピー機の場所は本文を一番最後まで読まないと書いてありません。なお、コピー機はテレビの横にあることが最後に記されていますが、その少し前にテレビは「ground floor」 にあることが記載されているため、Cの不正解が確定します。
最後の選択肢Eは「Study Areaで自分のパソコンが使える」というもので、これは、本文左の「Using Computers」の項目の中ほどに記載がありますので、これは正解の選択肢です。
よってDとEとなっている5が正解です。
【ここに注意】
・選択肢Cの根拠は上記のように本文の最後に書いてあります。とばし読みで関連情報を探そうとして読んでもなかなか見つからずに、いたずらに時間がかかりすぎるということが起こりえます。基本的には本文を読むときは、どこに何が書いてあるかをある程度覚えておきながら読み、あとですぐに探せるようにする、ということが大切です。
・5つ選択肢がある中で確実に正解のものが2つ見つかれば、他の不正解の根拠は探す必要がありません。第2問は短時間で抜けたいところです。
●問2
「main entrance」にいる人がオリエンテーションに参加するためにどうするか、という問題です。この問題では「main entrance」とオリエンテーションの場所をそれぞれ読み取る必要があります。
main entranceは「first floor」、オリエンテーションは「third floor」にあることが書かれていますので、正解はgo up two floorsの3ということになります。
※この問題はイギリスが設定の問題なので、階の呼び方がアメリカと違うことを知っているやや困ってしまう場合があります。詳しくは重要単語のところで。
●問3
main entranceの近くに何があるかという問題です。
問2のmain entranceの場所を探す際に、同時に見つかったと思います。ワークステーションの1が正解です。
●問4
8月2日に借りた本を8月10日に返した場合に、どうなるかを問う問題です。
本文「Borrowing Books」の項目には、1度に借りれるのは8冊で7日間借りれる、期日までに帰さないと以降3日間本を借りられない、という内容があります。
これを具体的に日付で示せているものが正解です。
この条件で考えるとまず、8月2日に借りて10日に返していますので、期日を超えています。ですので、3日間借りることができません。
選択肢3に8月13日の前は本を借りることができない、というものがあり、これが正解です。
●問5
昨年も出題された、fact問題です。この問題では、opinionが含まれることがあり、本文から手掛かりを探す前に、opinionになっている選択肢を省くことが大切です。
選択肢3はhandout(資料)が素晴らしいとありますが、これは完全にopinionですので、探す必要はありません。選択肢1,2,4を吟味しましょう。
選択肢1はヘッドライトまたはイヤホンが必要、とあり、本文最終段落にそのまま記載があり、これが正解です。
選択肢2は図書館は9時に開く、ですが、本文上段に開館時間は午前8時から午後9時と書いてありますので不正解。
選択肢4はStudy Areaはよくすいているというもので、これは、学生のコメント2つ目、混んでいるので席をとるのに早くいった方がいい、というものに反しています。
ということで、正解は1です。
■第2問B
イギリスからの交換留学生が書いた新聞記事に関する問題です。
●問1
ペットを飼っている人が多い国を高い順に並べる問題です。
これは本文第1段落を読めば解くことができますので、時間はかからないでしょう。
イギリスが2/5の家がペットを飼っており、これがアメリカより低いとあります。そのあとにオーストラリアが一番割合が高い、と書いてあるため、オーストラリア、アメリカ、イギリス、の順になり、選択肢2が正解です。
●問2
ペットを書くことのメリットが何か、という問題です。
本文中段のアンケート結果の3つの項目をまとめた選択肢4「生活が楽しくなる」が正解です。
【ここに注意】
他の選択肢については、直接の記載がありませんが、本文中でその単語は使っています。たとえば選択肢2にsleepという単語があります。選択肢自体の意味は「より長く眠れる」というものですが、本文ではペットと一緒に「sleep」すると書いてあるのみです。
選択肢3のpopularに関しては、本文最終段落に「日本では子豚がペットとしてpopular」と書いてあります。
いずれにしても、単語だけにとらわれずに、きちんと文を訳す必要があります。
ここは比較的易しい文法で書かせていますので、正解した人は多いと思いますが、困った際に本文に書かれた単語で構成されている選択肢は、不正解になることがしばしばあります。(共通テストの場合、前半ではそれが正解になることもありますが)
●問3
調査の結果を一番よくあらわしたものはどれか、というものです。
アンケート結果の3つ目の項目の内容を表した選択肢2が正解です。他の内容は記載がありません。
●問4
日本でのペット事情についてのデビッドの意見をまとめたものを選ぶ問題です。
本文最終段落にペットを家で飼っている人の話の記載がありますので、選択肢4が正解です。
●問5
この記事のタイトルとしてふさわしいものを選ぶ問題です。
本文はペットを飼うことの利点や欠点を述べていました。この趣旨に合うのは選択肢2「ペットを飼うことは何を与えてくれるか」となります。
◆重要単語・熟語・表現
●第2問A
・関係代名詞非制限用法
本文では次のように使われています。
Information Desk, which is on the first floor
上記の「, which」がこれにあたります。先行詞の補足説明のように使いますので、ここではインフォメーションデスク、これは1階にあります、のように訳します。
非制限用法はいろいろな場面で使えますが、よくある使い方としては、上記のような固有名詞の説明です。
通常固有名詞は制限用法での関係代名詞で修飾はしないのですが、非制限用法なら使えます。ライティングでも、何かの用語や人物を使って、非制限用法で説明する、というように使えますので、覚えておくと便利です。
・「ground floor」「first floor」「second floor」「third floor」
実はここではそれぞれ、「1階」「2階」「3階」「4階」です。
というのもこの文章はイギリスの図書館の話をしていますが、イギリスでは、1階のことを「ground floor」とよび、2階が「first floor」となります。なお、アメリカではfirst floorは1階です。
上記解説の中でイギリスの階の呼び方を知っていると、という話を書きましたが、「main entrance」の場所を勝手に「ground floor」と思い込んでしまうと、オリエンテーションが「third floor」ですので、1階から4階ということになり、3階上がることになってしまいます。実はその選択肢はないので、あらためてmain entranceの場所を探さなければいけないことに気が付けます。この点でいうと問題が易しく作られています。
ground floorについては比較的よく知られていますので、英語を学習するうえではこういったことも知っておくと楽しく英語が勉強できると思います。
・photocopiers「コピー機」
ここではこの単語の意味よりも接頭辞photoについてご紹介します。
photoというと写真を浮かべる人は多いと思いますが、この接頭辞には「光」という意味があります。「コピー機」に対して「写真」というイメージは非常によくわかると思いますが、一方で「光」というイメージも関連があると思いませんか。もちろん「写真」「光」という関連も納得はできると思います。
そしてこの光関連で覚えておきたい単語が「photosynthesis」です。この単語の日本語訳には「光」がつきますが、写真のイメージはないと思います。その意味では「photo」に「光」の意味があることを知っておくのは非常に有効だと思います。
photosynthesisは「光合成」です。
●第2問B
・two in five「5分の2」
割合を表す表現はいくつかあります。直接分数を言う表現であれば、「two-fifths」のように「基数-序数」の形で表せますね。なお、基数の部分が複数の場合は序数が複数になります。
また、two out of fiveのような表現も可能です。それぞれ抑えておきたい表現です。
・organise、flat
これらの単語はイギリス英語です。organiseはアメリカ英語ではorganizeと書きます。またflatはアパートのことで、アメリカではapartmentです。第2問Aでも階の呼び方にイギリス英語がありましたが、この文書もイギリスの交換留学生が書いた、という設定ですので、イギリス英語が使われています。
イギリス英語もたくさん覚えるべし、という意味ではありませんが、出てきた際にはしっかりチェックして知識として持ってくことは必要なことかと思います。