綾瀬中央教室のメッセージ
「be worth ~ing」は「する価値」、「される価値」一体どちら? ~be worth ing の正しい使い方
2022.10.04
いきなりですが問題です。
「この国は訪れる価値がある」
これを日本語に訳した時に正しい英文はどちらでしょう。
1. This country is worth visiting.
2. This country is worth being visited.
選択問題のむずかしさは、あえて比べることで混乱して騙されるというのがありますが、
先に答えを書くと正解は1です。
ここでbe worth ingの意味を確認しておくと「~する価値がある」ということですので、
確かに1で正解ではあります。
ですがここで1つ疑問が残ります。そもそも「this country」は本来は「訪れる」でなく「訪れられる」ものですよね。とすると、「訪れられる価値がある」と考えて、2のように
worth being visited
とするべきではないのか、と思いませんか?
選択問題ですとこうしたことを考えてしまい、惑わされるケースも少なくないと思います。
実は、be worth ~ingのingには受動の意味が入っており、受動態にせずとも「される」の意味が入っています。
ですから、This country is worth visiting.は「この国は訪れられる価値がある」というのが「実は」正しい訳というわけです。
とすると、be worth ~ingは本来は「~される価値がある」と覚えるべきでないのかと思いますよね。多くの参考書には「~する価値がある」と書いてありますが、これはなぜでしょう。
よくよく考えるとこれは簡単です。どちらがより自然な日本語かといえば、やはり「~する価値がある」の方が実際に使う日本語だからかとおもいます。
それこそ、「この国は訪れられる価値がある」よりも「この国は訪れる価値がある」と言うでしょうし、
また、「この時計は買う価値がある」とはよく言うと思いますが、「この時計は買われる価値がある」とは言いませんよね。
ですから、be worth ~ingは「~する価値がある」というような訳で表記されているというわけです。
同じようにingに受動の意味が入るものとして、
need ~ing
want ~ing
があり、いずれも「~される必要がある」と訳しますが、これも自然な日本語にするなら「~する必要がある」ということです。とはいえこちらは多くの参考書では「~される必要がある」という記載が多いです。
これは、need to「~する必要がある」と区別する必要があるからかと思います。
この場合のto~に受動の意味はありませんので、
need toをつかって、「この部屋は掃除する必要がある」を訳すと、
This room needs to be cleaned.
のように、後ろは受動態にする必要があるわけです。
なお、もちろん、ingを使って、
This room needs cleaning.
も正解というわけです。
今回紹介した熟語は正しい使い方を把握していないと誤答につながりますので、この機会にぜひ整理しておきましょう。
こうした疑問は英作文やもっと長いライティングをやっているときに、いざ使う場面が来ると、ふと思ったりするものです。ですので、覚えたものを、実際に自分で使う機会を多くとるようにしてみましょう。その中で正しい使い方を学んでいってください。
ということで最後に、「この時計は買う価値がある」を英訳してみください。
This watch is worth buying.
が正解です。
綾瀬市の個別指導塾
城南コベッツ 綾瀬中央教室
「この国は訪れる価値がある」
これを日本語に訳した時に正しい英文はどちらでしょう。
1. This country is worth visiting.
2. This country is worth being visited.
選択問題のむずかしさは、あえて比べることで混乱して騙されるというのがありますが、
先に答えを書くと正解は1です。
ここでbe worth ingの意味を確認しておくと「~する価値がある」ということですので、
確かに1で正解ではあります。
ですがここで1つ疑問が残ります。そもそも「this country」は本来は「訪れる」でなく「訪れられる」ものですよね。とすると、「訪れられる価値がある」と考えて、2のように
worth being visited
とするべきではないのか、と思いませんか?
選択問題ですとこうしたことを考えてしまい、惑わされるケースも少なくないと思います。
実は、be worth ~ingのingには受動の意味が入っており、受動態にせずとも「される」の意味が入っています。
ですから、This country is worth visiting.は「この国は訪れられる価値がある」というのが「実は」正しい訳というわけです。
とすると、be worth ~ingは本来は「~される価値がある」と覚えるべきでないのかと思いますよね。多くの参考書には「~する価値がある」と書いてありますが、これはなぜでしょう。
よくよく考えるとこれは簡単です。どちらがより自然な日本語かといえば、やはり「~する価値がある」の方が実際に使う日本語だからかとおもいます。
それこそ、「この国は訪れられる価値がある」よりも「この国は訪れる価値がある」と言うでしょうし、
また、「この時計は買う価値がある」とはよく言うと思いますが、「この時計は買われる価値がある」とは言いませんよね。
ですから、be worth ~ingは「~する価値がある」というような訳で表記されているというわけです。
同じようにingに受動の意味が入るものとして、
need ~ing
want ~ing
があり、いずれも「~される必要がある」と訳しますが、これも自然な日本語にするなら「~する必要がある」ということです。とはいえこちらは多くの参考書では「~される必要がある」という記載が多いです。
これは、need to「~する必要がある」と区別する必要があるからかと思います。
この場合のto~に受動の意味はありませんので、
need toをつかって、「この部屋は掃除する必要がある」を訳すと、
This room needs to be cleaned.
のように、後ろは受動態にする必要があるわけです。
なお、もちろん、ingを使って、
This room needs cleaning.
も正解というわけです。
今回紹介した熟語は正しい使い方を把握していないと誤答につながりますので、この機会にぜひ整理しておきましょう。
こうした疑問は英作文やもっと長いライティングをやっているときに、いざ使う場面が来ると、ふと思ったりするものです。ですので、覚えたものを、実際に自分で使う機会を多くとるようにしてみましょう。その中で正しい使い方を学んでいってください。
ということで最後に、「この時計は買う価値がある」を英訳してみください。
This watch is worth buying.
が正解です。
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城南コベッツ 綾瀬中央教室