綾瀬中央教室のメッセージ
【綾瀬市近隣 神奈川県公立高校合格の目安】1.海老名高校
2023.09.09
自分の志望校は何点取れば合格するのか、非常に気になることかと思います。そこで、このシリーズでは綾瀬市近隣(当教室が綾瀬市にあるため)の公立高校について、合格するために内申がいくつあればよいか、本番で何点取ればよいのか、5教科それぞれどのくらいの点を取ればよいのか、という目安をご紹介してまいります。
なお、基本的には合格可能性70%程度を想定して書いていますので予めご了承ください。
また、ここであげる数値は、過去に指導させていただいた生徒さんの集計(この記事の著者個人が)および模試のデータ等を鑑みた数値となっておりますが、多少受験情報誌等との数値と異なることもございます。
第1回目の今回は海老名高校です。
偏差値にしておよそ60程度の入学難易度が高い学校になります。この高校は県央地区の学校になるので、県内のいろいろな地域から受験生が集まるため、毎年倍率も1.3倍程度になり、全県平均の倍率よりも高い人気校です。
その海老名高校に入学するための目安の合格基準は以下のようになります。
内申:114/135 入試点:370点/500点
内申114は、9科目中7科目が4、2科目が5という数値です。内申で4が付くためには、定期テストではおよそ8割を安定して得点できるようにすることが大切です。普段の学校の小テスト(があれば)で高得点を維持していると、定期テストで7割代になっても4が付くこともおあるようですが、その後の入試を考えれば、範囲のわかっている定期テストでは8割以上は確実に得点できるようにしておく必要があるでしょう。
内申5は9割以上を安定して得点できればつくことが多いです。自分の得意教科では必ず5を付ける、というような学習の仕方が必要です。この難易度の学校に合格するためには得意教科は1つでは足りませんので、内申の面でも5を2つというのはある意味最低限のように思います。
さて、入試点370点は、5教科で平均すると74点となります。ただし、神奈川の入試問題は5教科で難易度のばらつきがあり、国語が5科目の中で安定して高得点を狙いやすい教科であることから、海老名高校を合格するようなケースの場合、国語では高得点になることが多いです。
これを考慮に入れると、370点を取るために各教科目指したい5教科の得点は、
英語:75 数学:70 国語:85 理科:70 社会:70
のようになると思います。
これをそれぞれ得意教科に合わせて変えてもらえればよいでしょう。なお、数学を8割にするというのは比較的難しく、他の教科を8割にするよりは難しい印象です。標準問題をミスなく解けば8割までは引き上げられますが、少なくとも英語を8割にする方が一般的には易しいはずです。この辺りは過去問や模試を解きながら目標設定をするとよいでしょう。
また、理科・社会は大きなポイントで、これらの教科は年によって難易度が上下するため、基本的には広くそして多少深く学習していくことが大切です。上記では7割ずつで統一しましたが、できることなら理科または社会のどちらか得意な教科で8割を超えるような学習をしたいところです。
近年では神奈川県の入試問題は過去の傾向以外の問題が出題されることも少なくないため、神奈川県以外の入試問題を解くことがおすすめです。理科や社会で他の都道府県(場合によっては日本全県)の公立高校の問題を解く、などとすると力が付くでしょう。
さて、ここで一つ来年度の受験では海老名高校の受験に関して、大きなポイントがあります。
今年の中3から面接が共通でなくなったことに伴い、内申と入試点の比率が変更になりましたが、海老名高校は来年の入試では、
内申:入試=3:7
という比率を採用しました。これは計算上、
内申1(ポイント)分は入試点で1.58点分に該当
となります。
これは、たとえば上記の目安例を使って説明すると、仮に内申がオール4(108/135)の生徒さんは、目安に対して6ポイント足りません。この分を入試点で
1.58×6=9.48点
挽回すればよいということになります。
基本的には神奈川県の入試問題は最低2点問題からとなっているものの、その多くは3点~5点が基本的な配点です。すなわちこの9.48点はおよそ2、3問分に該当するため、多少の内申不足分は十分に本番で挽回できます。
内申が多少不足している場合に、海老名高校をしている場合には把握しておきたいことになります。
来年受験を迎える皆さんはもちろん、今後受験を控える方や、志望校をこれから決めるという皆さんにもぜひ参考にしてもらえればと思います。
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