城南コベッツ綾瀬中央教室

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綾瀬中央教室のメッセージ

共通テスト英語 2021英語設問別ポイント解説 ~第3問

2022.02.02

第3問です。

【第3問A】
 Q&Aのやり取りを読み取る問題です。空港からホテルまでの行き方を説明する文章と、それを絵で説明したもの、2つの資料を照らしあがせながら読み取る問題でした。

問1
この問題は文章の内容が読み取れているかの問題で、2つの資料を見比べる必要はない問題です。しかし、文を読んでいくとホテルへの行き方が書いてあるため、選択肢4つをきちんと比べようとすることで時間がかかるケースはあると思われます。選択肢の内容を事前に覚えておいて本文を読めたなら、比較的短時間で切り抜けられます。

選択肢2でビクトリア駅で道に迷った、という選択肢があり、本文中にも似たような記述があるのですが、途中の乗り換えで時間がかかったのはよく読むと実はモスフィールド駅なので、気を付ける必要はあります。

問2
ホテルへの行き方が複数ある中で、一番早くつく方法を選ぶ問題です。電車の出発時間や何分おきにバスが出ているかなど、複数の情報を探して答えに到達しないといけない問題でした。

ここでは、まずビクトリア駅からホテルまでの行き方で、バスと徒歩がありますが、指定された日は工事のためバスだと徒歩よりも時間がかかることが読み取れます。この段階で2つ選択肢が消えます。

あとは空港から地下鉄か急行バスを使うかの2択ですが、絵だけを見ると地下鉄の方がはやくみえますが、乗り換えに7分かかるという情報が本文中にしかないため、この点を気を付ける必要があり、結果急行バスが早いことがわかります。

共通テストではこういった情報処理が必要になるのが特徴的で、受験生はこうした問題に慣れていく必要があります。

■重要単語・熟語・文法
●appreciate「感謝する、評価する」
選択肢に登場した単語です。「感謝する」の方で用いることも多いですが、「評価する」  
の方もきちんと覚えておきたいです。

●route「ルート、経路」
この単語の大事さは、意味ではなく発音です。我々が普段使うように「ルートゥ」と発音することもありますが、「ラウトゥ」と発音することがあります。英・米の違いではなく、人による印象がありますが、共通テストではリスニングもありますから、単語学習をする際は発音もしっかり確認して勉強をしていきましょう。


【第3問B】
イギリス人の交換留学生の書いた手紙からの出題です。

問1 
出来事を順番に並べる問題です。多少言い換えもありますが、ほぼ同じような表現を使っているので、選択肢の出来事を文の中で見つけるのは比較的易しいと思います。しかし、文中に出てきた順番と「起こった」順番は異なっているので、その点に注意する必要があります。
具体的には、選択肢2で、サラがセンターに寄付をしたという文が本文に先にのっていますが、よく読み取るとこの後に出てくる「キャンペーンの運動員が市長に助けを求めた」という内容は、これより前に起こっています。こうしたひっかけは意識しながら読み取ると見つけやすいでしょう。

問2
比較的標準的な問題ですが、手掛かりが問題文中のいろいろなところにあり、正解の選択肢は文の前半にありました。他にもこうした問題はありますが、こういった問題を短時間で解くことができるように、長文の読み方、選択肢の見方を練習する必要があります。

問3
この問題は短時間で解ける問題です。サラのメッセージを読んだあと、キャンペーンを手伝うなら何をするか、という問題ですが、これは最終段落をよめばよいと思えるはずですので、その通り、最終段落から、「サラにコンタクトを取る」を選べばよいことになります。

ただし、本文中では言い換えがされており、本文の「email me today」を選択肢「contact Sarah for further information」が同じ内容であることに気が付く必要はあります。


■重要単語・熟語・文法
●centre「センター」
 この単語を見て何のことがかわからなかった人や、「center」と似ているが違う単語なのか、などど考えた人はいたでしょうか。本文中では「Sakura Internationl Centre」と固有名詞
で登場しているので、深く気にする必要がありませんが、選択肢にはcentreと小文字で出ているので、困った人がいたかもしれません。
 ですが、この単語「centre」は「center」と同じもので、前者はイギリス英語、後者はアメリカ英語というだけです。問題には関係しませんが、英語を学習するうえでは、こうしたことを知っておいてもよいとは思います。

●learnt「学んだ」
 これも上記同様、learnedのイギリス英語版です。

●while ~ing 「~する間」
 whileは接続詞です。ですので本来はwhileのあとは主語、動詞と続かないといけません。しかし、主節と主語が一致する場合、主語+be動詞がよく省略されます。こうした知識は英文解釈の点では非常に重要です。

●be willing to~「すすんで~する」
 willは助動詞としての使い方だけでなく、名詞で「意志」という意味がありますので覚えておきましょう。その派生として覚えておけば覚えやすいと思います。助動詞willで「~するつもり」という意味があるのは基本的な使い方ですが、こうした点でも「意志」が関係しています。