綾瀬中央教室のメッセージ
共通テスト英語 2021英語設問別ポイント解説 ~第6問
2022.03.05
第6問になります。2021年はこの回で最後となります。
【第6問A】
長文1つと、それをまとめた表に関する問題です。
問1・問2
表の中のeffects(影響)で、「short-term」「long-term」で考えられるものを選ぶ問題です。
本文中では「short-term」を「for a short time」、「long-term」を「last a lifetime」と言い換えています。「term」は「期間」にあたりますが、他にも言い換えがなされています。正解の選択肢「unclear vision」、「sleep disorder」はそれぞれ本文中で「unable to (walk or) see clearly」、「have trouble (concentrating or) sleeping」となっています。比較的易しい言い換えですが、前半の問題よりは言い換えが多いですので、こうした形式に慣れておく必要があります。
問3
NHLが安全策として何を取り入れているか、という問題です。「introduce concussion spotters」という表現は本文にそのまま書いてあります。その目的を探すだけですので、狭い範囲で本文から答えを探すことになります。正解の選択肢は「脳震とうの兆候がある選手を特定するため」なのですが、本文では「脳震とうにかかっていると思った選手がいれば、...」となっています。単語が「concussion」以外、違う単語で選択肢が作られているので、きちんと意味を取りながら答えなければいけません。なお、選択肢1に「allow players to retrun~」というものがあり、本文にも「allow to return」があります。この選択肢はこれによる誤答をさせるためのものと思われます。
なお、難しい長文になると、同じ表現を使っているものは不正解というケースも多いですので、余力があれば不正解の選択肢の分析もしてみるとよいでしょう。
問4
表の最後のまとめの部分の空欄を答える問題です。最終段落から判断する問題と予想されますが、まさにその通りですので、比較的単純に答えられます。4つの選択肢はいずれも、本文と違う表現になっていますのが、ここでこの問題は「implement(ing)」という単語を知っているかがカギになったと思われます。他の選択肢は比較的易しい語彙で書かれていますが、このimplementを知らない場合には推測でこたえることになったかもしれません。この単語の後にnew rules and guidelinesとあり、本文には「take further measures to ensure player safety」とあるので、ここから十分に推測はできますが、implementがひっかけになっているかもしれないというように考えてしまうと、深読みして間違えるケースも考えられます。
結局implementは「実行する」という動詞なので、当然この選択肢「been implementing new rules and guidelines」が正解ということになります。
第6問Aは単語のレベルが少し高いですが、問題の手がかりを探すのには時間がかからない問題でしたので、短時間で抜けられる問題でした。
■重要単語・熟語・文法
●concussion「脳震とう」
やや高度な単語ですが、そのあとすぐに本文中に言葉の説明がなされていますので、問題なく解けるようにはなっています。ただ、英語が苦手な人の場合、単語だけ追ってそのことに気が付かないケースがあります。長文問題ではこうした専門用語が出てくると、そのあとに説明が書いてあることがある、という認識でいると読みやすくなるでしょう。
ちなみに、「脳震とう」と似ているもので、「脳卒中」というものがありますが、これは「stroke」と言います。「打撃」という意味で知っている人も多いと思いますが、脳卒中で打撃という単語を使うのは一説には「神による打撃」と考えられたから、というものがあります。
●affect「影響する」、effect「影響」
どちらも似ている単語ですが、動詞と名詞で文頭の文字が違います。非常に使い方を間違えやすいですが、間違えやすいからこそ、出題頻度は高いですので、しっかりと区別しておきましょう。
●last「続く」
「この前の」という意味は中学生レベルですが、動詞の意味があるということは有名です。単語学習で複数の意味を覚えるのは大変なことですが、ある程度語彙力がついてきたら、しっかりと他の意味を調べたり、派生語を覚えていくようにしていきましょう。
●fine「罰金」「罰金を科す」
こちらも上記同様、標準単語の別の意味です。本文中では名詞として、選択肢では動詞として登場しています。
●implement「実行する」
解説でも触れた単語ですが、ここではこの単語の品詞に触れます。多くの場合「ment」ととあると名詞になります。achievementやjudgementのようなものですが、ただ、このimplementは名詞の意味もありますが、ここでは動詞ですので注意が必要です。実際に選択肢では、(has) been implementingとなっていたので、動詞であることには気づけると思います。動詞で使われるケースの方をよく見かける印象です。
【第6問B】
甘味料(sweeteners)に関する問題です。難しい言葉が続きますが、その多くは固有名詞ですので、あわてず解きたい問題です。
問1
甘味料の世界が何によって変えられたか、という問題です。sweetenersが何を意味するかは読んでいくことだんだんわかりますが、sweetという単語が含まれていること、その後にsugarなどが出てくることからだんだん推測できていきます。
ここでは設問にあるchange the world of sweetenersという表現が本文にもあるので、その周辺から答えられます。この段落に、developd a wide variety of ~とあるところから、選択肢3を選びます。
問2
本文中に出てくるいくつかの物質の甘さを比較する問題です。砂糖を基準に何倍甘い、という表現がなされていますので、これを順番に並べます。表では「Advantame」が一番甘いとされており、これは本文に砂糖の20,000倍甘いとあります。「sucralose」のみ、「stevia」の2倍とありますが、その「stevia」は砂糖の300倍、「aspartame」と「Ace-K」は砂糖の200倍とあります。「HCFS」のみ本文前半に砂糖の1.2倍とあるので、選択肢3が正解です。
比較的集中した箇所に手掛かりがありますので、固有名詞のむずかしさに惑わされず、しっかり読み切りましょう。
問3
内容一致問題ですので、一つ一つ確認する必要がありますが、この問題は先に選択肢を見ておけば比べながら解くことができますので、大問を解く前にこの選択肢を見ておけたかがカギとなります。不正解の選択肢の中には記載されていないもの、言い切れないものがあるので、そこにとらわれる過ぎると時間がかかります。正解の選択肢をきちんと見つけて、必要以上に時間をかけずに抜け切りたいところです。
ここでの正解の選択肢は3と5です。3については、stebvia comes from plant leaves とあるので見つけやすいかと思います。5については、選択肢の単語digestの意味がカギになります。「消化する」という意味ですが、本文中に「move through the body extremely slowly」とあり、選択肢ではnot digest quicklyとありますので、これが正解です。
問4
作者の意見を選ぶ問題です。最終段落が作者の意見の段落になっているので、ここから読み取るというようにまず考えしょう。難しい長文であれば違うところにかいてあるというケースはありますが、この文全体は基本説明文ですので、再び本文を確認するのであれば最後の段落を見て、まずは判断というのは問題ありません。
ここでは、一番最後の文をいいかえた選択肢4が正解です。
■重要単語・熟語・文法
●abundant「豊富な」
単語の意味も重要ですが、大切なのは、長文では難しい問題になると、低い学年で習った単語を使わず、難しい単語で言い換えます。中学校で習った単語をどのように言い換えるのか、という視点で単語学習を進めましょう。例えば、「buy」は「purchase」ですが、日本語でも「買う」を「購入する」というと固い表現になります。こうした言い換えが英語にもあるという認識が大切です。
ちなみに、in abundanceも同様の意味です。同じ単語を使わず派生語を使うという言い換えもありますので、覚えておきましょう。
●arttificial「人口の」
「AI」というと「人工知能」と知っている人は多いと思います。このAIは「artificial intelligence」の略です。こうした時事的な表現・単語はしっかりと覚えておきましょう。
●alternative「代わりの」
こちらも環境問題を扱う問題では頻出単語です。alternativeは化石燃料「fossil fuels」の代わりに代替エネルギー源「alternative energy source」を、というような文でよく使われますので、覚えておきましょう。
●those who「~する人々」
thoseのような指示語は何を指すかをかならず意識して読みたいところですが、この場合は、決まり文句で「~する人々」で、この場合のwhoは関係代名詞です。
●nonetheless「それにもかかわらず」
以前にも紹介したtherefore同様、接続「副詞」です。howeverもそうですが、難度の高い分になるとこうした言葉がよく使われます。ライティングでこうした単語を使えると文全体が引き締まりますので、ライティングが出題される学校を受ける場合は、これらの単語の使い方に注意が必要です。
●suggest that S V「SがVするのを提案する」
訳はそのままとるだけですが、ここで大事なのは、Vが動詞の原形を取ることです。
問4の選択肢に登場しています。ここではSがpeopleなので、動詞が原形になっていますが、次の文をみてください。
I suggested that he donate money to the company.
「私は、彼にその会社にお金を寄付するのを提案した」
ここではdonateが過去形になったり、三単元のsはつかずに、原形となります。
この用法は仮定法現在といい、動詞がsuggestやproposeなどの動詞の時におこります。
イギリス英語では、heのあとにshouldを入れることがあるので、入試ではどちらも正解になることがあるようですが、正誤問題などで問われることがあるので、どちらの用法もおさえておきましょう。
【第6問A】
長文1つと、それをまとめた表に関する問題です。
問1・問2
表の中のeffects(影響)で、「short-term」「long-term」で考えられるものを選ぶ問題です。
本文中では「short-term」を「for a short time」、「long-term」を「last a lifetime」と言い換えています。「term」は「期間」にあたりますが、他にも言い換えがなされています。正解の選択肢「unclear vision」、「sleep disorder」はそれぞれ本文中で「unable to (walk or) see clearly」、「have trouble (concentrating or) sleeping」となっています。比較的易しい言い換えですが、前半の問題よりは言い換えが多いですので、こうした形式に慣れておく必要があります。
問3
NHLが安全策として何を取り入れているか、という問題です。「introduce concussion spotters」という表現は本文にそのまま書いてあります。その目的を探すだけですので、狭い範囲で本文から答えを探すことになります。正解の選択肢は「脳震とうの兆候がある選手を特定するため」なのですが、本文では「脳震とうにかかっていると思った選手がいれば、...」となっています。単語が「concussion」以外、違う単語で選択肢が作られているので、きちんと意味を取りながら答えなければいけません。なお、選択肢1に「allow players to retrun~」というものがあり、本文にも「allow to return」があります。この選択肢はこれによる誤答をさせるためのものと思われます。
なお、難しい長文になると、同じ表現を使っているものは不正解というケースも多いですので、余力があれば不正解の選択肢の分析もしてみるとよいでしょう。
問4
表の最後のまとめの部分の空欄を答える問題です。最終段落から判断する問題と予想されますが、まさにその通りですので、比較的単純に答えられます。4つの選択肢はいずれも、本文と違う表現になっていますのが、ここでこの問題は「implement(ing)」という単語を知っているかがカギになったと思われます。他の選択肢は比較的易しい語彙で書かれていますが、このimplementを知らない場合には推測でこたえることになったかもしれません。この単語の後にnew rules and guidelinesとあり、本文には「take further measures to ensure player safety」とあるので、ここから十分に推測はできますが、implementがひっかけになっているかもしれないというように考えてしまうと、深読みして間違えるケースも考えられます。
結局implementは「実行する」という動詞なので、当然この選択肢「been implementing new rules and guidelines」が正解ということになります。
第6問Aは単語のレベルが少し高いですが、問題の手がかりを探すのには時間がかからない問題でしたので、短時間で抜けられる問題でした。
■重要単語・熟語・文法
●concussion「脳震とう」
やや高度な単語ですが、そのあとすぐに本文中に言葉の説明がなされていますので、問題なく解けるようにはなっています。ただ、英語が苦手な人の場合、単語だけ追ってそのことに気が付かないケースがあります。長文問題ではこうした専門用語が出てくると、そのあとに説明が書いてあることがある、という認識でいると読みやすくなるでしょう。
ちなみに、「脳震とう」と似ているもので、「脳卒中」というものがありますが、これは「stroke」と言います。「打撃」という意味で知っている人も多いと思いますが、脳卒中で打撃という単語を使うのは一説には「神による打撃」と考えられたから、というものがあります。
●affect「影響する」、effect「影響」
どちらも似ている単語ですが、動詞と名詞で文頭の文字が違います。非常に使い方を間違えやすいですが、間違えやすいからこそ、出題頻度は高いですので、しっかりと区別しておきましょう。
●last「続く」
「この前の」という意味は中学生レベルですが、動詞の意味があるということは有名です。単語学習で複数の意味を覚えるのは大変なことですが、ある程度語彙力がついてきたら、しっかりと他の意味を調べたり、派生語を覚えていくようにしていきましょう。
●fine「罰金」「罰金を科す」
こちらも上記同様、標準単語の別の意味です。本文中では名詞として、選択肢では動詞として登場しています。
●implement「実行する」
解説でも触れた単語ですが、ここではこの単語の品詞に触れます。多くの場合「ment」ととあると名詞になります。achievementやjudgementのようなものですが、ただ、このimplementは名詞の意味もありますが、ここでは動詞ですので注意が必要です。実際に選択肢では、(has) been implementingとなっていたので、動詞であることには気づけると思います。動詞で使われるケースの方をよく見かける印象です。
【第6問B】
甘味料(sweeteners)に関する問題です。難しい言葉が続きますが、その多くは固有名詞ですので、あわてず解きたい問題です。
問1
甘味料の世界が何によって変えられたか、という問題です。sweetenersが何を意味するかは読んでいくことだんだんわかりますが、sweetという単語が含まれていること、その後にsugarなどが出てくることからだんだん推測できていきます。
ここでは設問にあるchange the world of sweetenersという表現が本文にもあるので、その周辺から答えられます。この段落に、developd a wide variety of ~とあるところから、選択肢3を選びます。
問2
本文中に出てくるいくつかの物質の甘さを比較する問題です。砂糖を基準に何倍甘い、という表現がなされていますので、これを順番に並べます。表では「Advantame」が一番甘いとされており、これは本文に砂糖の20,000倍甘いとあります。「sucralose」のみ、「stevia」の2倍とありますが、その「stevia」は砂糖の300倍、「aspartame」と「Ace-K」は砂糖の200倍とあります。「HCFS」のみ本文前半に砂糖の1.2倍とあるので、選択肢3が正解です。
比較的集中した箇所に手掛かりがありますので、固有名詞のむずかしさに惑わされず、しっかり読み切りましょう。
問3
内容一致問題ですので、一つ一つ確認する必要がありますが、この問題は先に選択肢を見ておけば比べながら解くことができますので、大問を解く前にこの選択肢を見ておけたかがカギとなります。不正解の選択肢の中には記載されていないもの、言い切れないものがあるので、そこにとらわれる過ぎると時間がかかります。正解の選択肢をきちんと見つけて、必要以上に時間をかけずに抜け切りたいところです。
ここでの正解の選択肢は3と5です。3については、stebvia comes from plant leaves とあるので見つけやすいかと思います。5については、選択肢の単語digestの意味がカギになります。「消化する」という意味ですが、本文中に「move through the body extremely slowly」とあり、選択肢ではnot digest quicklyとありますので、これが正解です。
問4
作者の意見を選ぶ問題です。最終段落が作者の意見の段落になっているので、ここから読み取るというようにまず考えしょう。難しい長文であれば違うところにかいてあるというケースはありますが、この文全体は基本説明文ですので、再び本文を確認するのであれば最後の段落を見て、まずは判断というのは問題ありません。
ここでは、一番最後の文をいいかえた選択肢4が正解です。
■重要単語・熟語・文法
●abundant「豊富な」
単語の意味も重要ですが、大切なのは、長文では難しい問題になると、低い学年で習った単語を使わず、難しい単語で言い換えます。中学校で習った単語をどのように言い換えるのか、という視点で単語学習を進めましょう。例えば、「buy」は「purchase」ですが、日本語でも「買う」を「購入する」というと固い表現になります。こうした言い換えが英語にもあるという認識が大切です。
ちなみに、in abundanceも同様の意味です。同じ単語を使わず派生語を使うという言い換えもありますので、覚えておきましょう。
●arttificial「人口の」
「AI」というと「人工知能」と知っている人は多いと思います。このAIは「artificial intelligence」の略です。こうした時事的な表現・単語はしっかりと覚えておきましょう。
●alternative「代わりの」
こちらも環境問題を扱う問題では頻出単語です。alternativeは化石燃料「fossil fuels」の代わりに代替エネルギー源「alternative energy source」を、というような文でよく使われますので、覚えておきましょう。
●those who「~する人々」
thoseのような指示語は何を指すかをかならず意識して読みたいところですが、この場合は、決まり文句で「~する人々」で、この場合のwhoは関係代名詞です。
●nonetheless「それにもかかわらず」
以前にも紹介したtherefore同様、接続「副詞」です。howeverもそうですが、難度の高い分になるとこうした言葉がよく使われます。ライティングでこうした単語を使えると文全体が引き締まりますので、ライティングが出題される学校を受ける場合は、これらの単語の使い方に注意が必要です。
●suggest that S V「SがVするのを提案する」
訳はそのままとるだけですが、ここで大事なのは、Vが動詞の原形を取ることです。
問4の選択肢に登場しています。ここではSがpeopleなので、動詞が原形になっていますが、次の文をみてください。
I suggested that he donate money to the company.
「私は、彼にその会社にお金を寄付するのを提案した」
ここではdonateが過去形になったり、三単元のsはつかずに、原形となります。
この用法は仮定法現在といい、動詞がsuggestやproposeなどの動詞の時におこります。
イギリス英語では、heのあとにshouldを入れることがあるので、入試ではどちらも正解になることがあるようですが、正誤問題などで問われることがあるので、どちらの用法もおさえておきましょう。