藤沢駅前教室のメッセージ
AI vs.教科書が読めない子どもたち
2022.07.01
「AI vs.教科書が読めない子どもたち」という本が、
ベストセラーになりましたよね。
御覧になられた方も多いのではないでしょうか。
こちらは、人工知能で東大合格を目指す「東ロボくん」という
プロジェクトを進められた新井先生の書かれた本です。
こちらの本によると、教科書が読めない中学生が増えているということです。
「中学を卒業する段階で、約3割が(内容理解を伴わない)表層的な読解も
できない。高校生の半数以上が、教科書の記述の意味が理解できない。」
新井先生は、基礎的読解力を調査するための
リーディングスキルテスト(RST)を作っています。
例えば、次のような問題です。(一部表現を改めています)
「エベレストは世界で最も高い山である。」が正しいとき、
「エルブルス山はエベレストよりも低い。」は次のうち、どれか。
①正しい ②間違っている ③判断できない
正解は「①正しい」ですが、正しく判断できたでしょうか。
こちらは「推論」と呼ばれる領域で、AIが苦手とするものなのですが、
中高生を対象にテストしたところ、AIと同等の正答率だったそうです。
読解力が身に付かないまま成長すると、
将来つく仕事がAIに代替されてしまう危険性があります。
文系・理系問わず、読解力を身に付けておきましょう。