城南コベッツ藤沢駅前教室

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藤沢駅前教室のメッセージ

中学数学の苦手解消を行うために③

2022.09.20

前回までで、数学が苦手なお子さんによくある、
「計算ミスが多い」事に対する対応策をお話していきました。

今回は、こちらもよくお伺いする、
基本問題は解けるが、応用問題となると解けない」事柄についてお話します。

こちらは、一般論が実は申し上げにくいのが実際の所です。
なぜならば、「基本問題」がどの程度の問題をさすのかが、
その人によって異なるからなんですね。

なので、ここでは教科書における「基本の問題」レベルが
基本問題であると捉えて、話をしていきます。

さて、こういった基本問題は解けるが応用問題が解けない...といった場合、
すべてがそうではないですが、「本質的な理解」が欠けている場合があります。

例えば、中3で学習する「√(ルート)」の計算で、次のようなものがあります。
 4√2-√2=3√2
ところが、これを
 4√2-√2=3
としてしまうお子さんがいらっしゃいます。

このような計算をしてしまう理由としては、
「4√2」がどのような数なのかがわかっていない可能性が考えられます。
「4√2」とは、「4×√2」の「×」を省略したものです。
つまり、「√2の4倍」なんですね。「√2の4倍」から「√2」をひくから、
答えは「√2の3倍」、すなわち「3√2」になるわけです。
方程式における「3x」などの文字式と考え方は同じです。

この理屈がわかっていれば、複雑な√を含む計算も、
方程式と同じ感覚で戸惑う事なく解けるようになります。
逆に、上の例を形だけで何とか通過したお子さんですと、
複雑化した問題(応用問題)は手が止まってしまうのではないでしょうか。

短期的に点数をとらせるのであれば「解法の丸暗記」も悪くない手ですし、
1回1回のテスト対策としてはそれでも良いでしょう。
ただし、本質的な理解ができていない状態では、「応用問題」は解けませんし、
高校数学はより理解が厳しくなっていくと予想されます。

本質的な理解をさせる、これは実はとても大事な事です。
「応用問題」が解けないお子さんには、
是非この点を確認してあげると良いと思います。