たまプラーザ教室のメッセージ
たまプラーザ教室 不定期連載企画『思い出の受験生』《 S先生編 》
2025.03.17
その2
そのゲームは計算スピードゲームです。生徒にはあらかじめ出題する計算問題100問を練習してもらい、授業の最初に私と勝負をするものです。ルールは至極単純で、100問解き切るまでの時間が早い方が勝ち。ただし、1問ミスすることにプラス10秒のペナルティがつくというものでした。仮に僅差で時間で勝てても正答率が悪ければ負けてしまうというシビアなものでした。
始めたばかり、その生徒は私と100秒くらいの差で惨敗していたが、夏休み終わるころには私に勝てるようになっていきました。そして、この頃から勉強が面白いというようになっていました。
勉強に気持ちが入るようになり、受験では第1志望の県立高校に合格することができました。生徒に寄り添い続け、気持ちの支えになれたのは何より嬉しいことでした。