2024.03.23
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/108397/0322houkoku1.pdf
この結果について、見えることや感じたことを書いてみようと思います。
令和6年度の全日制公立高等学校の平均点は
外国語(英語) 47.0点(R5より▲8.3)
国語 64.0点(R5より▲11.1)
数学 55.6点(R5より+2.6)
理科 57.3点(R5より+6.3)
社会 54.8点(R5より▲3.6)
とのことです。
平均点の合計は278.7点(R5より▲14.1)でした。
英語は5科中最低点となり、
同様に5科中最低点だった2年前の令和4年度よりも低い平均点となりました。
難しかったと感じた受験生が多かったのも頷けます。
逆に、5科の最高平均点と最低平均点の差を見ると
昨年度は国語(75.1点)-理科(51.0点)で24.1点もの差があったのに対し、
今年度は国語(64.0点)-英語(47.0点)で17.0点と差を縮小することには成功しています。
ただし、一昨年度は社会(62.4点)-英語(52.1点)で10.3点であったことを考えると、
まだまだ教科ごとの差が大きいと言わざるを得ません。
神奈川県の場合は平均点だけでなく、
10点刻みの得点分布と各小問別の正答率も公開されます。
この得点分布と各小問別の正答率を見ると、また違った側面が見えてきます。
英語に関しては得点分布のピークが平均点よりも低い階級に位置しています。
すなわちこれは、得点が伸びなかった受験生の割合が多かった一方、
それよりも小数ではあるが高得点を取れた生徒も一定以上いた、ということです。
裏付けになるかどうかわかりませんが、小問別の正答率は問4(ウ)の並び替えの正答率14.6%が最低でした。
来年も同様の傾向が続くならば、英語の勉強をしっかりとしておくことが、
差をつけることにつながりそうです。
数学に関しては小問別の正答率が10%未満の問題が3問あり、
100点を取った生徒の割合も5教科中最低となりました。
また、71点以上を取った生徒の割合も5科中でダントツに低く、
高得点を目指すにはコスパの悪い教科となってしまいました。
完璧主義の人は、82点(正答率10%未満の問題を除いた得点)を上限として
とらえておいた方が精神衛生上良さそうです。
国語、理科、社会についてはまた機会があれば書いてみようと思います。