緑園都市教室のメッセージ
いま話題の「ChatGPT」 私たちが学び続けなければならない本当の理由を知る
2023.03.08
現代はスマホに話しかけるだけでたいていの問題に対して答えが出る。
学校の課題レポートをつくる際にはスマホやPCで検索したサイトからの情報を切り貼りしてまとめるという作業で仕上げる中高生がほとんどだろう。
しかしもうすでに、そんな作業すら不要の時代に突入している。
アメリカの人工知能研究所OpenAIが開発するチャットAIボット「ChatGPT」を使えば、作って欲しいレポートのタイトルと文字数を指定するだけでほぼ完璧なものが出来上がってしまうのだ。
例えば「『走れメロス』の感想文を500字で作って」と入力するだけで数十秒後には出来上がってしまう。
さらに「小学5年生が書いたみたいに直して」と追加で入力すれば、なんと子どもの使う言葉の文体に修正される。
若干の手直しをした後それを原稿用紙に書き写せば本当に生徒が書いたものと思ってしまうくらいの完成度に仕上がるのだ。
ネットが普及してなかったころの学生はレポートの情報を集めるには図書館へ行き、いろいろな本を手に取って調べなければならなかった。
目的の情報が書いてある箇所を見つけるのは容易ではない。
とにかく大量の本を読まなければならなかった。
これはかなりの時間と労力を要した。
しかし、非効率なやり方であるからこそ知りたい情報にたどり着くまでにいろいろな著者の意見や思想に触れることができた。
それによって広い教養が身につき、思考力も養成できたのである。
AIの活用は調べる手間や時間が節約できて便利なことこの上ない。
私たち人間は一度便利で楽なものを使ってしまうと、もうそれが手放せなくなる。そして
簡単に答えがわかるともうそれ以上は調べることをやめてしまう。
他の意見や考え方との比較もしなくなる。偏った情報を鵜呑みにして行動する。
自ら考えて行動することをしなくなる。
フランスの哲学者で数学者でもあったパスカル(1623~1662)はその著書「パンセ」で「人間は考える葦(あし)である」と述べた。
※葦:河川や湖沼の水際に生えている草
自然の中での人間は小さくか弱いものである。
しかし、思考する存在として人間は偉大なのだと彼は主張した。
AIを頼るばかり、自分で考えることをやめてしまえば、我々は人間ではなくなってしまう。
人間として生き続けるために。君が君であるために。
勉強をし続けなければならない本当の理由はそこにあるのだ。
この記事に興味を持った方、教室でお会いしませんか?
学習相談・授業見学のお申し込みはコチラをクリック
城南コベッツ緑園都市教室の理念、特長、指導方針はコチラをご参照下さい・・・
↓↓↓
https://www.covez.jp/school/kanto/kanagawa/yokohama/izumi/ryokuentoshi/message/entry_13005.html