2021.08.02
イソップ寓話(=ぐうわ)のひとつに、「嘘をつく子ども」という話しがあります。
「羊飼いと狼」や「オオカミ少年」というタイトルで聞いた方もいるでしょう。
次のようなお話しです。
羊飼いの少年が、退屈しのぎに「狼が来た!」と嘘をついて村人を呼びました。
だまされた村人たちは狼を退治しようと出てきましたが、狼の姿はありません。
羊飼いの少年は繰り返し同じ嘘をついたので、本当に狼が現れた時には
村人たちは少年を信用せず、誰も助けに来てくれませんでした。
そして村の羊は全て狼に食べられてしまいました。
(狼に食べられるのは羊ではなく、羊飼いの少年とする話しもあります。)
嘘をつき続ける人は、たまに本当のことを言っても信じてもらえなくなります。
常日頃から正直な言動をすることで、必要な時に他人から信頼と助けを
得られるという教訓を示した寓話であると一般には受け取られています。
日本ではこの話を由来として、嘘を繰り返す人を「オオカミ少年」
と呼ぶことがあります。また誤報を繰り返すことによって、信頼度の低下を
引き起こし、人に信じてもらえなくなることを「オオカミ少年効果」といいます。
変異ウイルスデルタ株というオオカミが本当に来ています。オリンピックで湧く
ニホン村は、「緊急事態宣言」という言葉に慣れすぎてしまいました。