横浜六浦教室のメッセージ
合併選挙~参議院神奈川選挙区のプラスワン
2022.07.02
第26回参議院議員通常選挙は、7月10日(日)に投開票を迎えます。
神奈川選挙区は本来の改選数4ですが、今回に限って5つの議席を争うことになります。
なぜ神奈川選挙区は、改選数4のところ5人が当選するのでしょうか?
実はこのうちの1人は、2021年に発生した参議院議員の欠員の補充です。
昨年の横浜市長選挙立候補のため参議院議員を辞職した議員がいました。
その議員が辞職していなければ、2025年までの任期がありました。
このままでは、神奈川選挙区選出の参議院の議席は2025年まで空席になります。
そのため、今回の参議院選挙に合わせて欠員補充の選挙を行うのです。
「補欠選挙は行われなかったの?」
欠員発生後すぐに補欠選挙が行われなかったのには理由があります。
公職選挙法では、改選数の4分の1超が欠員になると補欠選挙が行われる規定です。
(公職選挙法113条)
1人の辞職では欠員が4分の1を超えないため、神奈川は補欠選挙の対象外だったのです。
神奈川県選挙管理委員会などによりますと、このような選挙は1950年の北海道、
1962年の東京、1992年の埼玉に続き4度目で、神奈川では初めてのことです。
通常選挙と補欠選挙を同時に行うことを「合併選挙」と言います。
参議院の選挙区で改選数が4以上である選挙区は、神奈川のほかに、
東京・埼玉・愛知・大阪があります。これらの選挙区では合併選挙の可能性があります。
今回の神奈川選挙区では、1~4位の当選者の任期は通常の6年、5位で当選すると
欠員補充としての当選となるため、任期は2025年までとなります。