横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(1)~緊急事態宣言編
2021.01.14
1月7日に東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県に発出された緊急事態宣言は、
1月13日に大阪、兵庫、京都、愛知、岐阜、福岡、栃木の2府5県が追加され、
対象地域は11都府県となりました。
こういう状況で覚えておきたい、使ってみたい慣用句を3つご紹介します。
①「二兎(にと)を追うものは一兎(いっと)も得ず」 ※兎=うさぎ
意味:欲張って同時に2つのことをしようとすると、どちらも得られず失敗する
元になる英語のことわざ:
If you run after two hares you will catch neither.
hare(s)=野うさぎ、rabbit(s)ではないことに注意
②「隗(かい)より始めよ」 ※中国の史書「戦国策」に由来する故事成語
意味:遠大な計画は手近なところから行うとよい。あるいは
物事に挑戦するときは最初に言い出した者がまず取り組むべきだ。
由来となった故事:中国戦国時代の郭隗が昭王に、まずは仁のような
凡庸な者を登用してください。そうすれば郭隗のような者が遊具される
といって、より優秀な人が士官してくるでしょう。と進言したという話し。
この故事には「言い出した者がまず始めにやってみせるべき」
という意味は含みません。
③「二進(にっち)も三進(さっち)も行かない」
意味:どうがんばっても行き詰まってどうすることもできないこと
由来:二進、三進はそろばんの割り算で使う用語で、「にしん」「さんしん」
と読み、それが「にっち」「さっち」に変化しました。。「二進」とは2÷2、
「三進」とは3÷3のことで、きれいに割り切れ、うまくいくことを表します。
そこから、2でも3でも割り切れない、商売がうまくいかない状況を
指すようになり、転じて身動きが取れないさまを言うようになりました。