横浜六浦教室のメッセージ
大寒卵(だいかんたまご)~にわとりはじめてにゅうす
2021.01.20
今日(1月20日)は、二十四節気の「大寒(だいかん)」にあたります。
大寒から立春の前の日(=節分)までの期間が、「冬の最後を締めくくる約半月」
ということになります。
この時期をどうして「大寒」と呼んだのでしょうか?
江戸時代の(1787(天明7)年)に出版された「こよみ便覧」には、
「ひゆることのいたりて はなはだしきと記(き)なればな里(り)」
「冷える事が最高の状態で、普段の度合をはるかに超えている時だから」(直訳)
とあります。
二十四節気をさらに5~6日間ずつ、3つに細分化した、
「七十二候(しちじゅうにこう)」という季節の呼び方があります。
(以下は1874(明治4)年の「略本歴」に掲載された呼び名です)
「大寒 初候 款冬華(ふきのはなさく)」
「大寒 次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」
「大寒 末候 鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす)」
※(「にわとりはじめてとやにつく」とも読みます)
昔は冬の寒さが原因で、鶏の産卵数が極端に少なくなりました。
その寒さから、鶏は水の摂取量が減り飼料を多く食べたのです。
そんな環境で産む卵は、一年のうちで最も栄養価が高い卵になりました。
「大寒の卵を食べると、1年を健康で過ごすことができる」(=大寒卵)
と言われていることには、こういった背景があるのです。
今年の立春・節分はいつもの年と何かが違います。それはまたの機会に。