横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(38)~五月十日編
2023.05.10
今日は五月十日ということで、数字の「五」と「十」を使う慣用句をご紹介します。
①「一五一十」(=いちごいちじゅう)
一から十までの意味で、始めから終わりまでのこと。一伍一什とも書きます。
類義語:一部始終、徹頭徹尾
一五一十は、一から十までのこと、始めから終わりまでのこと
一部始終は、特定の出来事などに関して、始めから終わりまでの部分のこと
②「五風十雨」(=ごふうじゅうう)
気候が極めて順調なこと。豊年満作の兆し。世の中が平和なたとえ
十風五雨(=じっぷうごう)とも言います。
五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降る
類義語:平穏無事、天下泰平
③「五公五民」(=ごこうごみん)
江戸時代の年貢率を表現したで言葉で、収穫米の5割を年貢(本途物成=ほんとものなり)
として上納し、残り5割を農民の作徳米(=さくとくまい)とすること。江戸時代初期は
四公六民でしたが、徳川吉宗の推し進めた享保の改革以降、五公五民になりました。
「国民負担率」は、国民所得に占める税金や社会保険料(年金・医療保険など)の割合で、
いかに公的負担が大きいかを国際的に比較する指標の一つです。
2022年度は税負担が28.6%、社会保障負担が18.8%で、合計で47.5%と見込まれ、
令和の時代に五公五民とは、江戸時代とどちらがマシなのでしょうか。