横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(39)~公私混同編
2023.05.27
「公私混同(こうしこんどう)」とは、公事と私事を区別せず、一緒にしてしまうこと。
社会人には仕事とプライベート、それぞれ求められる役割があります。本来であれば、
役割に応じて適切な対応を取らないといけないところを一緒にしてしまうことです。
①「この親にしてこの子あり」(=このおやにしてこのこあり)
意味1:このような優れた親だからこそ、このような立派な子が育つのだ。
また逆に、このような悪い親だから、このような悪い子が生まれるのだ。
意味2:子は親の性質を受け継ぐものである。
英語表現:Like father, like son.(父と息子は似たもの)
Like mother, like daughter.(母と娘は似たもの)
②「親馬鹿子馬鹿」(=おやばかこばか)
意味:親は自分の子を溺愛するあまり、子の愚かさに気づかず、
子は親の愛情に甘えて愚かなことをするということ。
③「泣いて馬謖を斬る」(=ないてばしょくをきる)
意味:規律を保つために、たとえ愛する者であっても、違反者は厳しく処分することのたとえ。
現在の日本では「どんなに優秀な者であっても、法や規律を曲げて責任を不問にすることが
あってはいけない」という意味で使用されることが多い。
由来:中国の三国時代、蜀(=しょく)の諸葛亮(=しょかつりょう)が日ごろ重用していた
配下の馬謖(=ばしょく)が街亭(=がいてい)の戦いで、諸葛亮の指示に背いて魏(=ぎ)
に大敗してしまった。この責任をとり、馬謖は処刑されることになった。
愛弟子の馬謖の処刑に踏み切るにあたり、諸葛亮は涙を流した。
さらに諸葛亮は「軍律の遵守が最優先」と泣いて斬罪に処した。
出典:「蜀志/馬謖伝」