横浜六浦教室のメッセージ
クローニズムとネポティズム
2023.07.11
いま、現代日本をダメにしていると思われる「縁故主義」について
考えてみましょう。それが「クローニズム」と「ネポティズム」です。
クローニズム:クローニズムでは、権限を持っている人が自分の権力を乱用し、
ポジションの資格がないにもかかわらず、その友人を登用したり優先します。
(cronyとは、親友・旧友・仲間を意味する英語です)
ネポティズム:ネポティズムでは、物事の正しさよりも、地縁・血縁などの
縁がある縁故者のほうを優先します。すなわち、権力や影響力を利用して
よい仕事や不公平に有利な条件を自分の家族に示し与えることです。
(nepotismとは、ラテン語 nepos(孫・甥)の派生語です)
縁故資本主義(=crony capitalism)とは、政治家や官僚との密接な関係が
ビジネスの継続の要因となっている「資本主義経済」を指す批判的な用語です。
縁故資本主義は、資本主義の根幹となる市場経済による効率的な資源配分、
競争力の向上、技術革新を阻害する一方、特定階層による経済支配を
固定化することで経済的格差を助長する、政治家や官僚と大企業との
癒着による経済支配とも言えるのです。