横浜六浦教室のメッセージ
立春大吉~厄除けのお札
2021.01.29
「立春大吉」、立春の日に曹洞宗のお寺に貼り出される厄除けのお札(ふだ)です。
旧暦では、立春の日が1年の始まりと考えられていました。正確に言うと
暦の上での1年の始まりが正月で、生活の始まりが立春でした。
そこで、立春の前日である節分の日に豆まきをして一年間の厄を払い、
「新しい一年の始まりの立春の日に厄が来ないように」という願いを込めて、
「立春大吉」のお札を貼るのです。
ではなぜ「立春大吉」という言葉が選ばれたのでしょうか。そのヒミツは
左右対称にあります。表から見ても裏から見ても「立春大吉」なのです。
立
春
大
吉
このお札が貼ってあると、やってきた鬼が家に入っても振り返ったときに
「立春大吉」の文字が目に入るため、この家にはもう入ったと勘違いして、
鬼が帰ってしまうと考えられているのです。
「立春大吉」という言葉は、永平寺を開いた道元(どうげん)禅師が書いたと
される「立春大吉文」という、正月を祝う法語から来ているとされています。