横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(6)~違法接待編
2021.02.25
①袖(そで)の下を渡す
意味:相手に頼み事をした場合や、便宜を図ってもらいたい場合に、
金銭や品物などをこっそり贈ること。
類義語:賄賂(わいろ)、裏金、山吹(黄金)色のお菓子、鼻薬(はなぐすり)
英語:under the table、rebate(=リベート)、bribery(=ブライベリー)
※鼻薬(はなぐすり)を嗅(か)がせる
わずかな便宜を図ってもらうために、少額の賄賂(わいろ)を贈ること
②李下(りか)に冠(かんむり)を正さす(※李=すもも)
意味:すももの木の下で冠をかぶりなおそうとして手を上げると、木の実を盗むのかと
疑われるから、そこでは直すべきではない。人から疑いをかけられるような行いは
避けるべきであるということのたとえ。
出典:「瓜田不納履、李下不正冠(瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず)」の後句
古楽府「君子行」から
英語:He that will do no ill, must do nothing that belongs thereto.
(=悪事をするまいと思う者は、悪事と思われることをしてはならない)
③寡廉鮮恥(=かれんせんち)
意味:心に悪意があって、恥知らずのこと。「寡」と「鮮」はどちらも少ないという意味。
「廉」は心が清く正しいこと。清く正しい心も、恥だと思う心も少ないという意味から。
出典:『史記』司馬相如伝
類義語:厚顔無恥(=こうがんむち)、「厚かましく、恥を知らない」という意味
※「廉恥」とは、心が正しく恥を知るという意味です。恥を恥とも思わない行為を
「廉恥」を破るということから、「破廉恥(=はれんち)」といいます。