横浜六浦教室のメッセージ
「正確性」と「把握力」~読解力向上のために
2024.04.13
日本の教育は、「思考力・判断力・表現力」を重視するとしています。
社会の変化や科学技術の進歩が著しい社会では、「知識がある」
というだけでは、その変化に対応していくことは困難です。
文章を「読む」力と「読み取る」力は、異なります。文章を「読み取る」とは、
言葉の意味や働き、文法事項を踏まえたうえで、論理を正しくつかみ、
意味を理解することなのです。読んだつもりになっていて、実は内容を
きちんと理解できていなかったでは、ダメなのです。→「正確性」
もう一つ大切なことは、文章の概要をつかむ力です。文章の中で
何が述べられていて、何を尋ねられているのかを把握する。
そこから文章の概略をとらえ、優先順位を判断する力が必要なのです。
概略をとらえるには正確性が必要なので、ある意味「読み取り」よりも
難しいともいえるでしょう。→「把握力」
いまの子どもたちは、文章を読み取ったり、書いたりする思考型の問題が苦手です。
たくさんの文章に触れていないと書く力も身につきません。
数学(算数)の文章題が苦手、国語の読解が苦手、さらに英語(=語学)が苦手というのも、
そもそも文章を正確に読み取れない、概略を把握できない、ことに起因します。
文章を読むことを通して、言葉(=語彙力)や考えをまとめる力が育っていくのです。
【2021.5.11に書いたブログのリライトです】