横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(11)~女性蔑視発言編
2021.03.27
①恥の上塗り
意味:恥をかいたうえに、また恥をかくこと。
恥の上書き、恥のかき上げ、恥の恥とも言います。
英語表現:That is piling shame on top of shame.
to make oneself doubtly ridiculous
②命長ければ恥多し
意味:長生きをすれば、恥をかく機会も自(おの)ずから増えるということ。
由来:『荘子・天地篇』にある「男子則懼多、富則多事、寿則多辱」
「男子多ければ則ち懼(おそ)れ多し、富めば則ちこと多し、寿ければ則ち恥多し」
吉田兼好の『徒然草(つれづれぐさ)』第七段には「命長ければ恥多し。
長くとも、四十(よそじ)に足らぬはどにて死なんこそ、めやするべけれ」
現代語訳「長生きすると恥も多くなる。長くても四十未満で死ぬのが見苦しくない」
という記述もあります。
③「唖然(=あぜん)」「呆然(=ぼうぜん)」「愕然(=がくぜん)」
意味:唖然(=あぜん)は、思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。
あっけにとられるさま
意味:呆然(=ぼうぜん)は、あっけにとられているさまという意味と、
気抜けしてぼんやりしているさま
意味:愕然(=がくぜん)は、非常に驚くさま
※驚いた様子を表現する「唖然」と「呆然」に対し、「愕然」は驚いた様子というより
内面を説明していると言って良いでしょう。また、驚きの度合いとしては、
「唖然」と「呆然」より「愕然」の方が強いニュアンスがあります。
おまけ「開(あ)いた口が塞(ふさ)がらない」(=あきれ返って物が言えない)
※あまりにも呆れると、口を開いた状態のまま一言も言葉を発することができません