横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(13)~四月五日編
2021.04.05
今日は四月五日ということで、数字の「四」と「五」を使う慣用句をご紹介します。
①「四書五経」(=ししょごきょう)
儒教の経書(=きょうしょ)の中で、特に重要とされる四書と五経の総称です
四書とは『論語』『大学』『中庸』『孟子』(ろんご・だいがく・ちゅうよう・もうし)
五経とは『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』
(えききょう・しょきょう・しきょう・らいき・しゅんじゅう)のことを指します。
このうち『大学』『中庸』はもともと『礼記』の一章を独立させたものです。
②「四分五裂」(=しぶんごれつ)
意味:ある組織や集団が4つにも5つにも分裂する状態にあること、
つまり、ばらばらになるということ。
出典:中国最古の歴史書『史記』、「張儀伝(=ちょうぎでん)」
中国の戦国時代、秦(=しん)が最も強い国でした。秦以外の国は
一致団結して秦を倒そうと考えていました。秦の張儀は各国を回り、
個別に秦と同盟を結ぶよう提案していきました。張儀は秦以外の国に
攻められて秩序を失う事態を「四分五裂」と表現したことに由来します。
③「四の五の言う」(=しのごのいう)
意味:あれこれめんどうなことを言うさま。なんのかんのと文句を言うさま。
類語:つべこべ
語源:賭博用語で「一(いち)か八(ばち)か」の対語として生まれた言葉。
サイコロの四と五の目の形が似ていたことから
丁(四)か半(五)のどちらか選ぶか迷っているさま。(諸説あります)
使い方:四の五の言わずに、早く全ての国民にワクチン接種を!
さすがに、「四捨五入」(=ししゃごにゅう)は外しました。