横浜六浦教室のメッセージ
高校選びの基礎知識(9)~私立高校受験の出願基準
2024.09.13
神奈川県の私立高校入試の仕組みについてご説明いたします。
神奈川県内の多くの私立高校では、入学試験の点数で合否判定が
決まるわけではなく、内申点を基準とした選抜方法になっています。
公立高校は内申点が低くても出願することは可能ですが、
内申点が基準に満たないと出願することすらできない私立高校があるのです。
※内申点関係なく、入学試験の成績のみで合否が決まるオープン入試を除きます。
この選抜方法では、私立高校から「内申点○○点以上」として
「出願基準」が示され、それを上回っていれば受験可能となり、
受験可能な生徒さんが出願すれば基本的に合格となります。
この選抜方法は、「事前確約型」(=入学試験前合格確約)と呼ばれています。
以下、「事前確約型」の4つのパターンについてご説明します。
(1)推薦入試
各私立高校ごとに独自の「推薦基準(内申点など)」を設けています。
それをクリアした生徒は、中学校の校長先生の推薦で合格が確約されます。
面接・作文等の試験は形式的に行われますが、学力検査は行われません。
合格となれば、その高校に入学しなけばなりません。
(2)書類選考
入学試験も面接も行わずに、中学校の調査書など出願時に提出する書類のみで
合格者が決まります。
(3)単願確約(=専願)
各高校が定めた成績基準(=内申点)をクリアしていれば、合格が確約されます。
入学試験がありますが、よほどのことがなければ、不合格にはなりません。
専願と言った方が、なじみやすいかもしれません。
(4)併願確約
公立高校を第一希望とし、公立高校が不合格の場合は、その私立高校に
入学することを前提に、各高校が定めた成績基準をクリアしている受験生に対して、
合格を確約します。以前は「すべり止め」と呼ばれていました。
成績基準は、推薦・専願よりも少し高めに設定されることが多いです。
神奈川県の高校受験の特徴は、「公立高校合格優先の原則」です。
公立高校と私立高校を併願して、両方とも合格した場合、公立高校への
進学を選択することになりますので、ここは注意が必要です。