横浜六浦教室のメッセージ
二十億光年の孤独
2024.11.20
谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」
人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或いは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした
もし火星人がいたら「ネリリ」し「キルル」し「ハララ」しているというのは、地球人が行うような、
寝て、起きて、働く、と同じことが、火星でも起きているのだろうかという意味合いでしょうか。
宇宙がひずんでいる、というのは、アインシュタインの相対性理論から出た言葉で、
宇宙の原理としての万有引力やひずみによって、人々は孤独になり、
それゆえに引き合い、求め合うものなのだ、ということでしょうか。