横浜六浦教室のメッセージ
「絆」という漢字
2021.05.12
「絆」という漢字を調べてみました。
読み
音読み:「シン」、「バン」
訓読み:「きずな」、「ほだ(す)」、「つな(ぐ)」※( )は、送りがな
意味
①「きずな」
ア:「人と人との断つことのできないつながり」
イ:「馬などの動物をつないでおく綱」
②「ほだし(人の心や行動の自由を縛るもの、手かせ、足かせ、
馬の足をつなぎ止める為の縄)」
③「つなぐ」、「ほだす(つなぎ止める)」
「絆」は「きずな」と読んで「物をつなぎとめるもの」を表します。ここから、
人と人をつないで「家族の絆」「親友との絆」などに使われています。
しかし、漢字ができた約3000年前は別の意味で使われていました。
もともと「絆」は、「牛や馬などの足をつなぐ縄」の意味がありました。
これは漢字のつくりにある「半(ハン)」が同じ響きをもつ「攀(ハン)」に通じて、
「攀」の「つなぎとめる」の意味をもつようになったとする説や
「半=牛」を表すとする説などがあり、これに「糸」を合わせて
「(牛を)つなぐ縄」を表現したことに由来します。
後に「つなぐ」の意味を人にあてはめて使うようになったわけです。
そのため、「牛をつなぎとめる」様子から派生して「自由を束縛するもの」
という少しネガティブな意味も「絆」にはあるのです。
「情(じょう)に絆(ほだ)される」という言葉は、相手の情(気持ち)に
強く感応してしまい、心情や行動が自由でなくなるさまを意味する表現です。