横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(15)~看護師500人編
2021.04.30
東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が4月26日の会見で、
大会期間中の医療人員として看護師500人の確保を日本看護協会に
依頼したことを認めました。この発言に医療関係者、世論の怒りが収まりません。
①無理難題
意味:現在の状況で解決することが非常に難しい問題。
道理に合わない理不尽な要求、または実現不可能な要求のこと。
「無理」は、道理に合わないこと。または、実現が困難なこと。
「難題」は、解決することが非常に難しい問題のこと。
英語表現:impossible/outrageous/unreasonable + task/demand/work
②無い袖は振れない
意味:実際に無いものは出したくても出せないのでどうしようもないことの例え。
注釈:袖の無い着物では、どうしたって袖を振ることはできないということから、
(金銭的な)持ち合わせの無いものはどうすることもできないということ。
着物の袖は財布を入れておくところなので、袖が無いのは金が無いということ。
英語表現:A man cannnot give what he hasn't got.
(=持っていない物は与えられない)
③無茶苦茶
意味:非常識な様、常識外れな様、程度が甚(はなは)だしい様
由来:無茶苦茶の「無茶」の語源は、仏教用語の「無作(むさ)」であると
いわれています。「無作」とは、まったく手の加わっていない自然なもの、
不格好である、という意味で、この「むさ」が「むちゃ」に転じたようです。
「無茶苦茶」は音に漢字を当てた言葉、すなわち当て字です。さらに
この無茶苦茶から音が変化し「滅茶苦茶」という言葉が生まれました。