横浜六浦教室のメッセージ
こどもの日と端午の節句
2021.05.01
5月5日は、「こどもの日」。祝日法2条によれば、「こどもの人格を重んじ、
こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを主旨としています。
また、5月5日は、「端午(たんご)の節句」の日でもあります。
節句(せっく)の「節」には季節の変わり目という意味があり、1年が24の節になる
陰暦では、節ごとにさまざまな行事・節句が行われていました。江戸時代になり、
そのなかでも特に重要な5つの節句を式日(祝日)としたのが五節句です。
五節句とは、無病息災や邪気を払うための日として、伝統的な年間行事を行う
風習のことを意味し、五節供(ごせっく)ともいいます。
•人日(じんじつ)の節句:1月7日 七草の節句
•上巳(じょうし)の節句:3月3日 桃の節句
•端午(たんご)の節句:5月5日 端午の節句
•七夕(しちせき)の節句:7月7日 七夕の節句
•重陽(ちょうよう)の節句:9月9日 菊の節句
江戸時代は五節句全てが式日(祝日)でしたが、新暦(明治5年の明治改暦、
グレゴリオ暦)の採用に伴い、全て廃止されてしまいました。
端午の節句の起源は、約2300年前の中国「楚(そ)」の時代まで遡ります。
5月5日は屈原(くつげん)という政治家の命日で、供養のための祭りが
端午の節句となり、日本にも伝わったと言われています。
端午の節句は、男の子の成長を祝う日です。端午の節句に
菖蒲(しょうぶ)湯に入ったりするのは、菖蒲にはその葉から出る強い香りが
健康を保ち、邪気を祓(はら)う力があると信じられており、薬効だけでなく、
家の軒に菖蒲を飾って邪気を祓うという迷信から始まりました。
「菖蒲」は「尚武」(=武を尚(たっと、とうと)ぶ、勝負)に通ずることもあって、
男の子の節句として盛んになったのです。