横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(17)~ワクチン接種予約編
2021.05.19
①「杜撰」(=ずさん)
意味1:詩や文章に、典拠の確かでないことを書くこと。また、その詩文。
意味2:物事がいいかげんで、誤りが多いこと。また、そのさま。
用例:「杜撰な管理」「杜撰なシステム」
由来:「杜」は宋の詩人、杜黙 (ともく)のこと、「撰」は詩文を作ること。
杜黙の作る詩に律(作詞の規則)を外れたものが多く、その由来は
南宋の王楙が著した『野客叢書』(やかくそうしょ)の次の箇所によります。
「杜默 為詩、多不合律。故言事不合格者為杜撰。」
杜黙(ともく)、詩を為(つくる)に、律(りつ)に合わざること多し。
故(ゆえ)に事の格に合わざる者を言いて、杜撰(ずさん)と為す。
②「愉快犯」(=ゆかいはん)
意味:人または社会を騒がせ、その醜態や慌(あわ)てふためく様子を
陰から観察する、あるいは想像して注目を浴びることによって、
快感を得ることを目的とした行為またはその犯人。法に抵触するか否か、
するとすればどの法に抵触するかは、実行した行為による。
③「軽挙妄動」(=けいきょもうどう)
意味:軽はずみに何も考えずに行動すること。是非の分別もなく動くこと。
「軽挙」は深く考えずに行動すること。
「妄動」は分別なくみだりに行動すること。
※再掲「責任転嫁」(=せきにんてんか)
意味=自分が負うべき責任を他のものに擦(なす)りつけること
由来=転嫁は、嫁を転がすという意味ではなく、二回目の嫁入り(=再嫁)という
意味です。転じて転嫁は、他に移すことを意味するようになりました。