横浜六浦教室のメッセージ
ノンバーバルコミュニケーション
2021.05.10
コロナ禍において、教育のリモート化(学校外教育も含む)について
議論されているようですが、導入にはまだ時間がかかりそうです。
教育は言語(バーバル)コミュニケーション(=verbal communication)よりも
話したり、書いたりするといった言語に頼らない非言語(ノンバーバル)
コミュニケーション(=non-verbal communication)の役割が特に重要です。
他者とコミュニケーションを図る上で、表情や顔色、声のトーン、話す速度、
ジェスチャー、視線などは、言葉以上に大きな役割を果たします。こうした
ノンバーバルコミュニケーションを私たちは意識的または無意識に使い分ます。
ノンバーバルコミュニケーションには、伝達内容をコントロールするのが難しい
という特徴があります。時に隠したり、コントロールしようとしている感情さえも、
あらわにしてしまいます。他者の真意を読み取るときには、バーバル(言語)
よりもノンバーバル(非言語的)な情報が頼りになるのです。
アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンによって1971年に発表された、
「7-38-55ルール」あるいは「3Vの法則」と呼ばれる法則があります。
この法則(=メラビアンの法則)によると、人はコミュニケーションを取るときには、
受け取る情報を100とすると、相手から発せられる言語の内容である
「言語情報」から7%、声のトーンや口調、大きさ、話す速さなどの
「聴覚情報」から38%、そして相手のジェスチャーや視線、表情といった
「視覚情報」から55%の情報を受けています。
(※3Vとは「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」)
つまり、バーバル(言語)メッセージよりもノンバーバル(非言語)による
メッセージのほうが、影響力が強いということが分かります。
ノンバーバルコミュニケーションには、3つの重要な役割があります。それは
1.言葉だけでは表せない想い、置かれている状況を伝える、言語を補完する役割
2.相手との距離感を縮め、信頼を得ようとする信頼関係の構築する役割
3.相手の本当の気持ち、状況を理解しようとする役割、です。