横浜六浦教室のメッセージ
覚えておきたい慣用句(21)~酒類販売編
2021.06.23
6月21日の東京五輪5者協議後、組織委が一定の制限を付けた上で
アルコール販売を認める方針を検討していることが報じらました。
23日午前中に組織委のツートップが酒類提供禁止を正式に発表しました。
22日の五輪相の「ステークホルダーの存在がどうしてもある」という発言を
組織委は「スポンサー等の意向で販売方針を決めることはありません」
と火消しをしましたが、後の祭りでした。
①しれっと
意味:物に動じないさま、けろっとして何も問題にするものはないという態度で
あるさま、また、何事もなかったように厚かましくふるまうさまを表す言葉。
漢字をあてると「痴れっと」が多いようです。この場合、「しれっ」は
「愚かになる」などの意味を持つ古語「痴る」(しる)の変化だと思われますが、
単なる当て字の可能性があります。
②ステークホルダー(=stakeholder、stake単独では「杭(くい)」、
地面に杭を打つことで権利を主張することや利害関係のような意味)
意味:利害関係者、ビジネスシーンで用いられる場合、企業組織における
利害関係者すべてを指す言葉です。その対象は株主、経営者、従業員、
顧客(消費者)、取引先も含まれ、非常に広範囲に及びます。それらと個別に
対峙するときにはステークホルダーという言葉が用いられることはありません。
(日本国民は東京五輪のステークホルダーではないのでしょうか。)
③朝令暮改(=ちょうれいぼかい)
意味:朝に命令を下し、その日の夕方になるとそれを改めること。
命令がひんぱんに変わって一定しないこと。朝改暮変とも言います。
英語表現:1.The present government is too inconsistent
(in what it does).※inconsistent=矛盾が多い、一致しない
2.There are too many sudden shifts in the policies
of this government. 日本語訳:今の政府は朝令暮改が多すぎる