横浜六浦教室のメッセージ
民主主義の学校
2021.08.24
横浜市長選は22日投開票され、新顔で元横浜市立大教授の山中竹春氏が、
初当選を決めました。
「地方自治は民主主義の学校である」
「地方自治は民主主義の最良学校であり、その成功の最良の保証人である」
この言葉は、(初代ブライス子爵)ジェームズ・ブライス(=James Bryce、
1838.5.10~1922.1.22)というイギリスの法学者・歴史学者・政治家が
残した言葉です。
では、なぜ国家ではなく地方自治が民主主義だと言っているのでしょうか。
まず、前提条件として民主主義の国家の権力者は国民全員であり、
その意思決定は国民の合意により行う政治体制のことをいいます。
では、日本という国ではどうでしょうか。日本の政治体制は議院内閣制
(一元代表制)を採用しており、私たち国民が選挙できるのは議員のみで、
行政側の長(=総理大臣)を選ぶことはできません。
地方自治では日本国家より住民の意見を反映させやすく、民主主義の
理想政治体制にとても近いといえます。地方自治は、より主体的に政治に
参加することによって、民主主義の運営についての基本的な事柄を学び、
政治や行政に関する素養を身につけることができる「学校」なのです。