日吉教室のメッセージ
勉強における健康管理④ ~食事と睡魔について~
2023.02.23
一日三食摂ることで、一日の必要なエネルギーを賄うことができると言われています。
また普段の生活を支えることにもつながりますし、健康維持のためには必要不可欠です。
一方、皆さんは食事の後に急激な眠気に襲われる経験をしたことがあるかと思います。
勉強中に睡魔に襲われる事態はなるべく避けたいですよね。
しかし、お腹が減っていては勉強に集中ができませんよね。
そこで、今回は勉強中での集中力を切らさない食事に関して紹介していこうと思います。
そもそも、なぜ食べると眠くなってしまうのでしょうか。
それには『血糖値スパイク』と呼ばれるものが影響しています。
血糖値スパイクは主に、パンや米、麺類などの炭水化物を食べることによって引き起こされます。
身体は栄養分を吸収しようと、血液中に含まれている糖分をインスリンという物質を出して吸収します。こうして血液中の糖分のバランスをインスリンが取っています。
ですが、その分糖分を摂りすぎるとインスリンが過剰分泌され、血液中の糖分が失われ血糖値が急降下します。これが血糖値スパイクです。
糖が不足すると私たちの脳に十分に糖が行き渡らなくなり、脳の働きが低下します。これが食後にくる急激な眠気を引き起こしています。また高血圧の原因にも繋がってきます。
では、どうすれば血糖値スパイクを防げるのでしょうか。
・食べる順番、量を気にする。
食べるもの、量によって血糖値の上昇の仕方が変化します。糖が多いものを最初に摂取すると、血糖値が急激に上昇します。糖が少ない物から食べることで徐々に上昇するほうが、インスリンの過剰分泌も防ぐことが出来ます。
・ゆっくり食べる、咀嚼回数を多くする。
時間をかけることで、体内への糖の過剰流入が防げます。
・食事の間隔を開けすぎない。
食事の間隔をあけると、血糖値が一定のリズムを保ち、血糖値が下がらなくなります。これにより、それに比例したインスリンが分泌され、食事後に毎回急激な眠気が訪れます。
・脂質を味方につける
脂質はカロリーが高いですが、消化吸収に時間がかかるために、血糖値が最も上がりにくいです。
集中力を切らさないためには、食事習慣の大切さが要となってきます。
血糖値スパイクを防ぐ行動を心がけなければ、集中力を欠くだけでなく、血糖値の上昇や暴飲暴食を招く可能性があります。
また、学習中に睡魔が襲ってくる学生の皆様。
すべての原因が血糖値スパイクとは言えませんが、解決策の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。