日吉教室のメッセージ
静電気と人体の関係
2023.12.14
こんにちは。最近とても乾燥していて、ハンドクリームが欠かせない季節になりましたね。
そして冬の乾燥した季節と切っても切れない関係なのが「静電気」ですね。
ドアノブや手すり、何を触るのにも「バチッ」と静電気に攻撃される人、近くにいませんか?
静電気に好かれている電気使いの人のことを「帯電体質」というようですね。
そもそも、静電気というのはなぜ発生するのか、そのメカニズムから紐解いていきましょう。
物質には全て+と-の電気を持っています。それは人体も同じです。
そしてその物質が持っている+と-のつり合いがとれている状態が普通です。
このバランスのいい状態が摩擦などで電気の移動が起こり、+と-のバランスが崩れることで「静電気」になります。この状態を専門用語で「帯電」と言います。
これは普段でも起こることですが、夏に比べ冬の方が静電気をくらう回数が多いのはなぜでしょうか?
それは冬の空気が「乾燥している」ことに関係があります。
通常、物質は帯電してたまった電気を日常生活の中で少しずつ放電しています。
放電は空気中の水分などを通じ行います。すなわち空気中の水分が多い夏場はキチンと放電が出来る為、静電気の被害を受けることが少ないのです。
これで冬場の方が静電気発生率の高いことが分かります。ではなぜ、人によって「帯電体質」の人とそうでない人がいるのでしょうか。
ここにも「乾燥」が関係してきます。世の中には「脂性肌」の人と「乾燥肌」の人がいることはご存じでしょうか?
脂性肌は皮脂の分泌が多めの人、乾燥肌の人は逆に皮脂分泌が少なく、乾燥気味の肌を持つ人のことを言います。
先程「乾燥していると放電が出来ない」ため、静電気が起こりやすいという話をしましたね。
つまり、肌も「乾燥している」ほうが帯電しやすいのです。
皮膚は3つの層に分かれており表皮の一番上には角層があります。角層には水分が蓄えられています。
そしてこの水分を逃がさないようにするのが、肌の一番外側にある汗と皮脂の混ざった「皮脂膜」と呼ばれる薄い膜になります。
年齢や生活習慣の乱れ、ストレスなどでこの皮脂膜が少なくなり、水分量を保てなくなることで乾燥肌になり、静電気の放電が出来ず帯電したままになってしまうということです。
ではこの帯電体質の人が、冬の季節電気使いだと隠し静電気と向き合うにはどうすべきか。
原因は乾燥なのであれば、乾燥をどうにかしてしまえばいいだけです。
ハンドクリームで保湿をしたり、手を水でぬらすことで放電したりと、乾燥を防ぎましょう。