日吉教室のメッセージ
ゆく年くる年
2023.12.28
こんにちは。クリスマスも終わり、年の瀬が迫ってまいりましたね。
「年の瀬」とは一年の終わりを指す言葉です。
皆さん、今年一年を振り返っていかがでしたでしょうか?
あっと言う間だった、長かった、人によってそれぞれだと思います。
来年がどんな一年になるのかワクワクする人も、受験があるから年変わらんでほしいと心から願う人もこれまたそれぞれでしょう。
クリスマスや大掃除、大みそかとお正月。12月から日本のイベントは盛りだくさんですね。さすが師走。
クリスマスはもう過ぎてしまいましたし、クリスマスがキリスト教のイベントであること等は恐らく有名な話で、ほとんどの方が知っていると思うので、割愛。
そもそもの始まりは海外ですしね。
今日は大晦日やお正月といった日本ならではの行事をせっかくなので深堀してゆこうと思います。
さて、大晦日からお正月と一連の流れを思いうかべ、思い浮かぶことは何でしょうか?
「年越し」「初詣」「おせち」「初日の出」・・・はい、大事ですよね!「お年玉」!!!!
私はもう与える側になりましたが、学生のうちはもはやこれがないと1年始まらねぇ!といった声が聞こえてきそうですね。(笑)(親の貯金しとくから!ほど信用できんものはないってじいちゃんが言ってました)
それはそうと、お年玉は本来お金ではなかったことをご存じですか?
本来「お年玉」とは年神様に備えたお餅を下したものを。目下の人や近所の子供に配り歩いたことが始まりだそうです。
「年神様」から下賜される「玉状の餅」だから「年玉」。年神様に供えたお餅は、年神様の御霊(みたま)が宿っているとされ、今年一年の力を分けていただけると信じられていました。
神様を大事にする日本らしい行事ですね。
現在でも地域によっては年神様に扮した村人が元日に村を練り歩き、子供たちに年玉と呼ばれるお餅を配る伝統的な風習があるところもあるそうです。
さてここまで読んでくださったお母様方、今こんなことを考えませんでしたか?
「じゃあ来年からうちの子のお年玉はお餅にしちゃおう」
年末からお正月って何かと出費がありますもんね...!?
お餅にできるなら万々歳ですよね!?でもやめてください、お願いします。私が生徒に恨まれます。
ではなぜ、お年玉がお餅から現金へと変化していったのか。
これは時代の変化によるものが一番大きいとされています。
元より、お年玉(語源は御歳魂)は大人から子供へがすべてではなく、「目上の者から目下のものへ」でした。
奉公先の武士や貴族、家長から家族へ、「今年一年頑張ってね」を込めて渡されるものへと変化していきました。
貴族の中ではいくら目下のものであろうと。粗末なものを与えるのは、一族の権威に係わるとされ、貴重なものや高価なものが贈られるようになりました。
これが時代の変化とともに、お小遣い感覚へと変わり、昭和時代には都会でお年玉として現金を配るようになり、対象は大人が除かれ(なんでや...!)子供のみが普通となったりし、現代のお年玉というものが生まれています。
さて、皆様はお年玉をどれくらい貰えるのか、楽しみですね。
きっと今年一年の頑張りが反映されるのでしょう。そしてお年玉をもらったのであれば、親御さんや親せきの皆さんからの「今年一年も頑張れ」のエールです。
年明けだからと気を抜かず、いい一年のスタートを切れるように来年も頑張りましょう!
では皆様、良いお年を。